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15.松坂家の日常 休日編その4(年末年始休暇)

15.松坂家の日常 休日編その4(年末年始休暇)


 台所に立つ大輔さんの隣に椅子を持って行った空ちゃん。大輔さんと並んで楽しそうにお手伝い。

「あら、いいわね。空ちゃんもお手伝いしてるの?」

 桂子さんはそう言って大輔さんに目配せする。昨日頑張って大掃除をした分、今日は余裕ができた。遊びに行っていいかと大輔さんに聞いている。

「どうぞ」

 大輔さんの言葉に満面の笑みを浮かべて出掛けて行った。


 半日かけて取った出汁で美味しいそばつゆが出来たみたい。大輔さんは何度も味見をしながら温めたり冷ましたりを繰り返していた。空ちゃんはその間、飽きもせずに台所の流しで水遊び。

「空ちゃん、美味しいつゆが出来たよ。いい香りだ…。ん?」

 確かに鰹出汁のきいたいい香りなんだけど、わずかに香る場違いな臭いはね…。

「空ちゃんウンコしてない?」

 さっきまではしゃいでいたのに急に黙る空ちゃん。大輔さんがお尻を覗くと、こんもりウンコが。大輔さんは空ちゃんを抱え上げた。

「ない!ウンコない!」

 空ちゃんは足をばたつかせ、抵抗する。けれど、大輔さんには敵わない。水遊びのせいで服も濡れていたので丸裸にされてお風呂場へ。大輔さんも一緒にお風呂に入ったんだ。お風呂から上がると空ちゃんは寝ちゃった。


 夕方、桂子さんがおそばに入れる天ぷらを買って帰って来た。エビが3本、かき揚げが3個。

『エビ!』

 菫ちゃんと紗希ちゃんからのメール。3本のうち、2本のエビに予約が入った。大輔さんと桂子さんはかき揚げで先に年越しそばを済ませたよ。おじいちゃんはおばあちゃんが出かける前に何か食べさせられたみたいでそばはいらないって。そのおばあちゃんは、おじいちゃんに飯を食わせてそのまま行方不明になっちゃった。行先は見当つくけどね。

 大輔さんは菫ちゃんと紗希ちゃんが帰ってきたら、そばを作って、一休み。みんなで紅白歌合戦を見終わった頃に一人コートを着込んだんだ。

「あっ!パパが神社に並ぶつもりだ!」

「ご苦労様です。いってらっしゃい!」

 近所の神社へ初詣。破魔矢を買って来るのが毎年、大輔さんの役目なんだって。







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