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魔法使いの菓子屋  作者: クドウ
第五章
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春期休暇前の校外実習は、選択魔法別試合が行われることになった。


第一選択魔法別なので、イチイは地魔法である。

友人は皆別なので残念だ。


ルールは制限時間3時間、会場は演習の森。当然モンスターも出る。

勝敗は頭上に浮かぶ球体を割られた人数の割合で決まる。

使用可能魔法は選択した属性の魔法と補助・回復など。

他の属性は使用した瞬間に失格となる。

武器の使用も可能である。ただし刃物は生徒相手には禁止。



「負ける気がしない」


地魔法は人数で言えば最少の5人だ。

一番多いのは火で11人。倍以上。

しかしイチイは負ける気がしない。

人数が足りないならゴーレムを作れば良いだけだし。








まずは防御だ。

5人分の球体に反射魔法を掛ける。

せこいって言うな。

立派な戦術だと言い張る。

イチイ以外がこういうことをするとあっという間に魔力が尽きるだろう。

魔力量多くて助かった。


次に地魔法で本拠地を作っておく。

ここを拠点に動くのだ。地中に作ればまず見つからない。

このままここでやり過ごせば確実に優勝だ。

そこまでやってしまうと楽しくないのでやらないが。



通り掛かる生徒に割と真っ向勝負に出る。

単純に真正面から球体を狙って石礫を放つ。

スピードがあるせいか、防御が出来る人間は少なかった。

それだけで10人分くらい割れた。

残りは多くても35人。



「ミカ様発見!いざ尋常に勝負!!」


ミカ達を発見したイチイは目の前に躍り出た。

光相手なら何で来るだろう。光線か雷撃か。


イチイが地震を起こすと数人が足を取られ転んだ。

そこをすかさず石礫だ。


「厄介なのに見つかったな」


「厄介なのって!」


「詠唱がないと攻撃が読めないからな」


「なるほど。確かに。・・・では、真っ向から棒術で行きまーす」


刃物禁止なので棒を持参したのだ。

ここのモンスター相手なら魔法もあるし棒で充分。


ミカも持っている模造剣で応対する。

しかし元々ミカは剣が得意ではないので、割とあっさり勝利。

光チーム、全滅である。



「もう!イチイのせいできっと一番最初に全滅だわ!」


「マーサ、ごめんね」


「そうね、ブラックマンの鼻をさらにへし折ってくれたら許してあげても良いわ」


「畏まりました、お嬢様」


マーサのリクエスト通り、火魔法のチームを探すとしますか。





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