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魔法使いの菓子屋  作者: クドウ
第五章
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今年の冬期休暇はレンとトマとロニでニトロプリアに帰り、そのあとホルンへ向かうことにした。

その間広場の自販機以外はお休みである。


まずはニトロプリアに魔方陣を設置、寮に残っているスーにお菓子とメモを送った。

届いていれば返事が返ってくる予定なのだ。

これが成功すればすごく便利になる。

ニトロプリアのお屋敷とホルンも繋ぐ予定だ。

魔方陣のことはトマに頼み、イチイはレンとロニとホルンに向かった。

急ぎめで馬車を走らせ、申し訳ないので馬に癒し魔法をかけながら進む。

途中大豆の村に魔方陣を設置、ホルンには3日で到着し、こちらにも魔方陣を設置した。


トマ宛てに栗とメモを送る。

程なくして、返事が来た。

成功である。


タイムラグは30分程度、栗も送った量届いたようだ。

これで定期的に栗の仕入れが可能になった。

ホルンの魔方陣管理は仲良くなった料理人さんたちにお願いしした。

代わりに城下町のものも送るのだ。物々交換である。


スーからも返事が来たようで、そちらも成功だ。こちらもタイムラグは30分と少々。

残念ながら城下町とホルンの直通は失敗に終わった。

しかし区切れば転移可能なので良しとする。

新しい魔方陣を転移させれば休暇でなくても設置することが出来る。


休暇明けにヘーリング王国からゼラチンが届くので、代わりに魔方陣を持っていってもらおう。

距離は最大級なので成功は怪しいところであるが。





冬期休暇は短いので栗拾いだけして、翌日には帰路につく。

転移魔方陣で荷物を送ってしまえば馬車もいっぱいにならず便利だ。

ロニは狩りをしていたので獲物も送る。


帰りも急ぎで帰り、お屋敷で一泊させてもらう。


翌日はクライスとイーシュのいる焼き米屋台へ行った。

クライスとイーシュも魔方陣が欲しいとのことなので休暇明けに作成することにした。

お屋敷に送るしかないので、ナッティさんに頼んでおこう。





さて今回のニトロプリア魔方陣設置にはわけがある。

切欠はトマが実家との遣り取りを簡単にしたいと言い出しことなのだが。

イチイの最大の目的は、自販機の設置である。

城下町ほどではないが、ニトロプリアも賑やかな街だし、冒険者ギルドもある。

観光地としてもそこそこ有名なので売上が見込めるのだ。

魔力の補充は休暇毎になるので少々不安ではあるが。



自販機の場所は中央広場。

屋台の並ぶその端に自販機を設置した。

場所の許可はニトロプリアの商人ギルド、売り上げ2割の税金は伯爵のもとへ流れる。

城下町の自販機の評判をきき、ポールが是非にと言ってくれたので今回設置と至ったのだ。


金貨1枚とまではいかないだろうが、銀貨数枚にはなるだろう。

楽しみだ。


そのうち他国にも自販機を設置出来れば良いのだが、国を跨ぐとどうなるのだろうか。

商人ギルドとか税金とか。

どちらにせよ転移魔方陣の距離を延ばさないとならない。

来年の夏期休暇にはロハやハロンの山、チガヤ王国に行く予定なのでそれまでには何とか成功させたい。



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