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魔法使いの菓子屋  作者: クドウ
第五章
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78・Side.ロニ

「おもしろーい」


面白くない。全くもって面白くないっ!


元々、イチイがレンと城下に引っ越したのも嫌だった。

ニトロプリアを本拠地にしている冒険者の存在も気に食わないし、屋台の炎使いも気に食わない。


学校に通い始めてまたライバル増えてるし!


背の高い、イチイと同じ黒髪の男。

あいつの視線はそういう視線だ。

店内にいなかっただけで、他にもいるんじゃないだろうか。


トマの話だとジークフリード侯爵子息とも仲が良いとか。トマと一緒に手伝いをしていた2人も怪しいし、距離がある分不利なんじゃないだろうか。


「あはははは!大丈夫、イチイは誰のことも好きじゃないから!!」


「それはそれで凹むわ!」


俺のことも好きじゃないってことじゃないか!




「兄上最初は嫌われてたんだから、大した進歩なんだし、いいじゃん」


「お前馬鹿にしてるだろ。それに嫌われてない、怒らせてただけだ!」


「似たようなものじゃん、おれは怒らせても嫌われてもないもーん」


いつの間にこんな生意気に育ったんだ。

いやこれはイチイの影響のような気がする・・・。

俺も貴族らしくないが、トマは一層貴族らしくない。

よく街で遊んでいたからだとは思うが。

父上も兄上も領地の仕事で忙しかったからだと思う。

トマの育ての親はいわばナッティ、しかしナッティも一応貴族である。男爵位だが。



「できたよー」


店を閉めたあと、イチイが店で夕食を振舞ってくれた。

打ち上げらしい。

果実酒ももらい、舌鼓をうつ。


イチイは楽しそうに食べ終わったノアと遊んでいる。

トマとスーも加わり、子供組は楽しそうだ。

・・・いや、イチイは子供組に分類される年齢じゃないが。


俺も城下に越して来たい。

学校通いたい。今更すぎるな。

何か城下で働き口を見つけるか・・・。



「あ」



城下には父上の別邸があるし、クエストだけで生活出来るんじゃないか?

可能ならイチイに雇ってもらえば店でも一緒だし。

・・・いいな、それ。



とりあえずイチイに話してみよう!







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