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魔法使いの菓子屋  作者: クドウ
第四章
72/154

70・イスフェリア城下町

ヘーリング王国城下町の食料品店と浜辺で色々食糧を買い込んで帰国した。

往復で一ヶ月近く掛かって滞在が3日って。交通手段が乏しすぎる。


帰って来てみると、店舗がほぼ完成していた。


レンガ造りの店で、表はオープンテラス風にしてある。

2階建で上は事務所と倉庫の予定だ。

まだ手を入れてないが、裏は庭になっており、ハーブや果物を植える予定だ。

この庭はトマに任せることになっている。

店内は2人掛けや4人掛けのテーブルやソファが広い間隔で並ぶ。

観葉植物的な鉢植えやニトロプリアから届くガラス細工も置く予定だ。


厨房も広い。

今はまだないがオーブンや冷蔵庫スペースもある。

作業台は4人くらい余裕で使えそうなスペースだ。


観光客や学生を狙い、スイーツメインで軽食も扱う。

プリンやムース、ロールケーキなど、自販機で扱えないものをメインにする。パフェやフォンダンショコラのようなすぐに食べないといけないものもメニューに入れる。


軽食はサンドイッチやパスタ、サラダ、スープと味は日替わりだ。

黒板に毎日メニューを書く。これは仕入が安定していないからだ。

それに毎日同じだとお客さんも飽きる。かといって種類を多くするには開店時間が短い。



開店は夏期休暇が明けてその翌月くらいになるだろう。

宣伝は自販機にチラシを貼るだけである。



自販機用にゼラチンを仕入れたことでマシュマロと、ドーナツ、桜餅も新作ということで用意する。

ぜんざいやあんみつもどきも用意したかったが、流石に自販機は難しい。

これはいつか店で出そう。店は軌道に乗るまで和菓子は出さない予定だ。




うん、順調だ。


今年の夏はレンと旅行にも行けた。

ヘーリング語が少し上達した。

海の魚も食べた。

ゼラチン・餅米・白玉粉なんかも手に入った。

店も開店する。


全部、レンのおかげだ。

いいのかな、甘えてばっかりで。


元の世界に帰る日までに、レンに何か返せるだろうか。


レンの夢って何だろう。

薬学の研究してるし、その関係かな。

好きな仕事はしてるみたいだ。


レンの欲しいものって何だろう。

食べ物以外では聞かないな。

今度聞いてみよう。


帰るまでに少しでも、レンの役に立てると良い。





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