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魔法使いの菓子屋  作者: クドウ
第四章
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女子の悲鳴で目が覚めた。


確かに今回、前回同様に終る筈はないと思っていたが、これはやりすぎでは?


ニトロプリア近くで出現した、あのモンスターである。

弱点が雷とわかっているので大丈夫なんだろうが・・・ほぼ全員、完全にパニック状態である。

今までスライムとか蝙蝠でいきなりこれはないだろう。


「落ち付け!マーサ・ラガッツァ!光魔法得意だって言ったよね?そいつの弱点雷だから!」


「無理ぃぃ!」


何でだ。


「雷は派生魔法だもん!2年生じゃ無理に決まってるでしょぉっ!」


そんなの習ったっけ。

自然魔法の筆記は成績優秀だが記憶にない。

槍も弓もないので目玉を狙うという芸当は難しい。


「誰か雷魔法使える人は?」



いないらしい。


「もーいーじゃん!イチイがやって!」


まぁ緊急事態なのでしょうがない。

ばれたら凄く困るって程でもないし。


掌で雷を起こしそれを棒状に変化させる。

そしてそれをモンスターに向かって投げる。

どれくらいの雷撃で倒せるかわからないので、用心のために数本作りだして突き刺していく。

断末魔の悲鳴をあげ、果てる。

急いで駆け寄り素材を剥がしていく。


よし、コイン稼げる。


割とがめついな、とイチイは苦笑いした。





「しかし先生、難易度いきなり上げすぎですよ」


「うーん・・・」


「本当ですよー!弱点わかっても雷魔法って早々使える人いないのに!」


「本当はアレじゃなかったのよね」


「・・・どういうことですか?」


「本当は帰りに泉に寄る予定だったの。そこに軽い毒を持ったモンスターがいるから。アレは学校側としてもイレギュラーなモンスターだったわけ」


「そんなことが・・・」


「あのモンスターの出自は明らかになってないのよ。結界内に突然現れたとなると・・・どういうことかしら、ギルドに報告しないとね」


そういえば前にあのモンスターを見た時も普段は出ないといわれる森の中だった。

森で生まれるモンスターなのかな。


「まぁ泉には寄らなくても良いわね。早く戻って休んだ方が良いわ」


学校側の配慮なのか、実習点は全員100Ptだった。




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