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魔法使いの菓子屋  作者: クドウ
第四章
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「土地を買った」


「へぇ」


「・・・それだけか?」


「?すごいね?」


どうしたんだろう、すごく残念そうだ。

もっとびっくりした方が良かったのか?

もしかして土地を買うって元の世界よりもっとずっとすごいことなんだろうか。

だって元の世界だと割と一般的だし、家も土地を買って家を建ててるわけで。


「えっと・・・?レン、あの、どうかした?」


もしかして家を増築するってことだったのかもしれない。

自分の部屋が出来る、わーい、みたいな?


「・・・喜ぶかと・・・思って」


「えっと・・・?」


「店、開きたいってイチイが言ったから」


「はいぃ?」


もしかして、ヒツジ商会店舗用の土地!?

いや嬉しいといえば嬉しいが現実的に考えようよ、支払どうしろと!?


だがしかし、こんなしょんぼりしているレンにそんなこと言えない。


「店用の、土地?」


「それ以外に何が」


わかるかよ。


「プレゼント、だ」


くれるとな!?

それってタダってことですよね!?


「くれるの?土地を?」


「あぁ」


「ありがとう、とても嬉しい。・・・だけど、その、土地って高いものなんじゃ」


「大丈夫、稼ぎはあるから」


「そっか。・・・ありがとう、レン」


礼を言うとレンが微笑った。

あれ?レンってこんな表情かおして笑ってたっけ?


「隣の土地だから往き来も楽だ。今から頼んでおけばヘーリング王国から帰ってくる頃には店も出来てる」


「・・・ん?私も行くのか?」


「勿論。ヘーリング王国言語、苦手だろう。観光がてら語学留学だ」


そう来たか・・・。まぁ観光は悪くない。新しい食材が見つかるかもしれないし。

自販機は菓子をたくさん作っておいて補充はお願いしよう。

魔力の方も一台分くらいならどうにかなると思う。

校内は稼働ストップで。どうせ生徒はいない。



その前に月末テストと外装内装を考えないと。

折角なのでこの世界にあまり見ないスタイルにしたいし、イートインコーナーとテイクアウト用の焼き菓子を並べるところ、ドリンクコーナー、物販と色々充実させたい。

勿論厨房は使いやすさ重視、いずれ冷蔵庫やオーブンも作りたいしスペースは確保しておかないと。

軽食も出せたらいいな。


考えることはたくさんある。

とりあえずトマに封書を送り、都合が良いようならトマたちにこっちに来てもらい、レンと一緒に話し合おう。








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