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魔法使いの菓子屋  作者: クドウ
第一章
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さて、とうとうロハの町、最終滞在日である。

明日朝食を食べて出発する。徒歩だと7日くらいで街へ着くらしい。

今日は携帯食糧、護身用に武器や防具を購入する予定だ。


滞在中リーアやミィとよく町中で遊んだので、町の人とは世間話する仲にまでなった。

大人の話も聞けたのでいろいろと情報も得た。

近辺に出現するモンスターや、野生の植物情報、魔法について、だ。

そう、この世界には魔法が存在するらしい。

ファンタジーには欠かせない。イチイも子供の頃憧れたものだ。

夕方になると魔法少女の再放送に釘付けだったのだ。

魔法に必要なのは魔力と媒体。魔法札、魔法石、呪文、魔方陣などなど。

となるとやはりイチイはこの世界で魔方陣で呼ばれた可能性が高いのではないだろうか。

ロハの町のように、規模が小さい町には魔法に長けた人間はいないらしい。

魔力があり才能があれば学校へいくという。ただし莫大な金額がかかる。

必然的に裕福層が多い。主に貴族。

貴族に売り込み、生涯仕える契約で費用を出してもらうことも多々あるという。

学校卒業後は城や貴族に仕えるか、研究者になるか、冒険者になるか。

一番人気は宮仕え。よっぽどの大貴族でなければ城の給金が一番高く、安定しているらしい。

帰る方法が見つかるまでその学校に通ってみたいものだ。

もしかすると帰るための魔法も覚えられるかもしれない。



午前中は武具屋だ。

旅人向けだという比較的軽い革の鎧、肘当てと膝当て、兜。

正直、窮屈である。動くのに邪魔になりそうだ。慣れるまで我慢するしかない。

こんなことではもっと丈夫な鎧などつけられそうにない。

165センチと女としては大柄の部類だが、男にすれば小柄なイチイにはどうせサイズなどなかったが。

武器は槍と短剣にした。正直長剣なんて重いし、使える気がしない。

槍ならリーチがある分、どうにかなりそうだ。

盾も上手く使える気がしないのでナシで。

一通り揃えて銀貨が10枚近く減ってしまった。

村や町など人の住む場所には光の魔法を使った魔道具があり、モンスターの侵入を防ぐらしいが道中はモンスターが出現するので、コインも増えるだろう。

現時点で金貨2枚と銀貨5枚程だ。

この町で金貨は使いにくいのであと銀貨5枚分、買い物が出来る。

一旦武具を宿屋に運び、昼食を取る。


さて午後は道具屋・食料品屋である。

水場がなかったら困るので、7日分の水が入りそうな水筒。これが重い。

懐中電灯は持っているがもう電池が切れそうなのでこちらの世界のランプ。

火種チャッカマンは残っているので燃料だけ購入。

モンスターが出るのに使えるかわからないけど一応シェルフ。

モンスター除けになるらしい魔道具の鈴。寝るときに使うのだ。

あとは回復薬や傷薬、包帯などの医療品。

食糧はウサギの干し肉がまだ結構残っているので他のものを仕入れよう。

主食になる、乾パンもどき。そしてそれにつけて食べる、日持ちするらしい野菜ペースト。

セミドライトマトに干し果物。これらを7日分購入。おやつはキャンディポットを二つ。

舐めてれば飢えはしないだろ、というつもりで。

これらを宿に持ち帰り、荷物の整理をする。

向こうの世界の衣類、下着やコートなど使えそうなもの以外は思い切って処分。

課題も処分。ノートと筆記具は使える。

化粧品ポーチ、携帯、充電器は使わなくても捨てられない。

お泊りポーチ(シャンプーコンディショナーとかいろいろ入ってる)は使える。

アウトドアグッズは確実に使える。

懐中電灯は電池切れしたら捨てよう。

ヘッドライトはまだ大丈夫。

あまり荷物は減らなかったけど、どうにかバックパックに詰め込んだ。














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