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魔法使いの菓子屋  作者: クドウ
第四章
55/154

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早いものでもう2回目の月末テストである。

筆記は片付き、残るは校外実習のみである。

前回と同じグループで、前回の反省点を活かすことが、今回の課題である。

場所も同じ演習の森だ。


今回の作戦はイチイを前方特攻とし、残るメンバーが周辺サポートとなった。

ヘレンは後方担当、カトレアが右方担当とヘレン・イチイに防御魔法を、メグが左方担当と全体の回復魔法である。

そして前回イチイは魔法を使っていないので、何でも良いから使うようにとヘレンから脅された。


「火事場の何とかよ、イチイ!」


「いやだから、呪文が苦手なだけなんだってば・・・」


燃えているヘレンは聞いちゃいない。

前回マイナス5点と実は最高得点だったのだが、何グループかが同点トップだったため、今回は満点でトップになるのだと燃えているらしい。


今回も前回と同じ担当がつくらしい。サイモンだった。


森の奥へ進む。

今回は前回よりさらに奥に進むらしい。


少しモンスターのレベルが上がっている。

前回はスライムと虫型だったのが、今回はキノコっぽいのがいる。


「毒を持っているわ、解毒魔法は取得済みだけど気をつけて」


毒キノコが出るとは聞いていないので、もしかしてイレギュラーに対する反応もみられているかもしれない。


「了解。行きます」


跳躍して一気に間合いを詰め、斬り捨てる。

周辺の毒キノコ3匹ほど仕留め、定位置に戻る。


「周辺状況は?」


「モンスターの気配はありませんわ」


イチイはわかっているが、それでも確認する。

そうしないとグループ実習の意味がないからだ。

モンスターの気配はないが、警戒は怠らない。

というか、警戒は怠りませんよ、というアピール。

テストってそんなもんだよなぁ、とイチイは思う。

何だか捻くれてないか?



それから何度か戦闘をこなし、イチイは物理攻撃以外にも地魔法で攻撃をするなど、一応魔法を使った。無詠唱だったので、サイモンしか気付いていない可能性もあるが。

こうして2回目の校外実習は無事終了した。



今回は減点なしでヘレンの機嫌もよく、イチイの点数は648点と中々の出来だった。



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