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魔法使いの菓子屋  作者: クドウ
第四章
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48・初めての魔方陣

魔方陣は、術者本人の魔力を込めて発動するタイプ、周りの魔力を吸収して発動するタイプとある。


前者は魔方陣を描く時に魔力を込めるか、後から魔力を送ることも出来る。


まずは基礎、魔力を魔方陣に込めながら描く、というものだ。



配られた用紙・特殊なペン・特殊なインク。

初心者向けの、魔力が込めやすい道具らしい。


クロケッタが前の黒板に描いた魔方陣を、そっくりそのまま写していく。

小さくて軽いものがゆっくりと浮くくらいの浮遊魔法の魔方陣らしい。


描き終わると皆一斉にペンを置く。

そのペンがふよふよと浮かび上がる。

成功だ。


教室中で歓声があがる。


次々と簡単な魔方陣が描かれていくので、皆夢中になってそれを写す。


「最初なので危険なものはない。

 ひとつずつ自分で試しなさい」


氷魔法、光魔法、緑魔法など、確かに危険のない微力なものばかり。

それでもイチイは十分楽しんだ。

帰る方法を探すという目的を抜きにしても、この授業を選んで良かったと思う。



魔力を込めるコツを掴めたら、普通のペンでも充分らしい。

あと数回、ペンは貸し出されるらしく、それが終われば完全に実力勝負だ。




魔方陣ひとつに色んな魔法を組み込むことが出来る。

最も組み合わせれば組み合わせるほど複雑になって行くのだが。


例えば風と浮遊をつけて方向まで指定すれば加速装置になるし、それこそ風や水、固定を付ければ洗濯機変わりも出来る。魔力がないと洗濯出来ないけど。


熱魔法の魔方陣の上にマグカップを置けば保温になるのではないだろうか。

魔方陣付きのコースターなんて、売れないだろうか。

イチイが思いつくくらいだし、すでに売られてる可能性も高いが。


ノートに思いつくものをだらだらと書き綴る。

卒業することにはこの落書き帳で本が一冊出来るのではないだろうか。




魔方陣の授業が週に1回しかないのが残念でならない。

もっと沢山あれば良いのに。



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