表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法使いの菓子屋  作者: クドウ
第一章
5/154

朝食はポテト入りの固めのオムレツのトマトソース掛け、コンソメっぽい野菜スープ、薄焼パンだった。

搾りたてのオレンジジュースが付いてきたのが嬉しい。

牛の酪農は盛んでないらしく、乳製品は流通していないようだ。


朝食を終え、今日は一人で町を散歩する。

まずは道具屋で本を手に取る。

文字は読めた。本は高価らしく、この辺りの地理の本は銀貨一枚で購入。

店主に現在地を教えてもらった。

国の名前は「イスフェリア王国」、この町は「ロハ」でイチイのいた山は「ハロン」というらしい。


広場で本を読みながら、町の人を観察する。

男性と女性の衣服の違い。女性の大半はスカートを着衣しており、ズボンはごく一部。

森ガール質素版、といった感じだ。

男性はズボンのみで、衣服の色は自然な色ばかり。

ボタンやゴムはあるがジッパーは存在しないかもしれない。

女性は皆髪が長く、お団子率が高い。子供は一つ結びが多いようだ。

男女共に大人は革製のショートブーツが多い。装飾品の類はあまり見られない。

ミサンガのようなものを付けている人はちらほら。


武具屋から鎧姿の男性が5人くらい。

主に金髪の男性で、皆鎧姿で帯剣している。あれが冒険者とやらだろうか。

中央にある町一番という宿屋に入っていった。馬舎があるので冒険者は大抵そこに宿泊するらしい。


冒険者。


リーアの話では、モンスターを狩ったりギルドで依頼をこなして生計を立てるらしい。

ファンタジーではよくある話だ。

死ぬことがないのであれば冒険者も良いが、そんな危険な道は選びたくない。

どこか住み込みで働ける場所を探したい。

もう少し大きな町でないとそれも難しいのだろうが。

残り日数この町で情報収集してから旅立とう。

いざとなったら採取クエストで。採取クエストなんてあるのかしらないが、あれば良い。

討伐しかなかったら死亡フラグだ。


昼は昨日と違う屋台で立ち食い。薄焼パンにポテトサラダもどきを挟んであるものを食べた。

穴あき銅貨2枚。ボリュームがあるので一つで足りる。しかしマヨネーズが欲しい味だ。

夜はまた宿屋で。今日の夕飯はチキンのトマト煮込みに豆のスープ、薄焼パンとマッシュポテト。

トマト味に飽きてきた。醤油が欲しい。

町の人たちにとってはトマト味がイチイにとっての醤油味だろうから飽きないんだろうけど・・・。

食料品屋でみた調味料は塩・砂糖・だけだった。あと使えそうなものは鷹の爪や乾燥ハーブ、油、ドライトマトなど。

もっと大きな町へ行けば他の種類もあるかもしれない。

ロハの町から北西に行けば村、西に行けばもっと大きな街があるようだ。

城はもっと遠い。

とりあえず次の目的地はこの大きな街にしてみよう。

醤油や味噌など調味料、仕事も見つかれば良いな。







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ