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魔法使いの菓子屋  作者: クドウ
第三章
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夏期休暇2

実は今回の旅、ハロンの山が一番の目的である。

あの魔方陣を紙に写し、調べようと思ったのだ。


馬は厳しいので徒歩で山を登る。

道がわかっているというのは楽である。

夕食用に川魚も取っておく。

夜には宝石箱に到着した。


「すげーな、これ。宝石?」

「天然石も宝石になるのかな。綺麗だよね」


水晶とアメジストで出来た洞窟は相変わらずの美しさだ。幻想的とも言える。

点滅したままの魔方陣を写し取り、此処を宿とする。

モンスターは入ってこないので安心して野宿できるというものだ。


次の日から折角なので山の頂上へ向かう。

もしもモンスターが手に負えなくなってきたら下りる予定だ。

宝石箱より上にはイチイも行ったことがないので予測が出来ないのだ。



割と覚悟を決めて登って行ったが、モンスターは変わらず獣型やスライムばかりだった。

ただ自生の果物や木の実が豊富で麻袋がいっぱいになった。

街で見掛けることのない果物には嬉しい悲鳴が上がる。

リーアやミィ、レンに良いお土産が出来た。


頂上で湧水を汲み、休憩を取った。

疲れが取れるようだ。というか疲れが取れた。

というか、この山全体、魔力に溢れている気がする。

確かめ様にもロニには魔力がないので、意見を求める事が出来ない。

帰ったらレンに聞いてみよう。

湧水を小瓶に詰め持ち帰ることにした。

珍しい薬草も摘んでレンのお土産にする。


下山中に空が陰り上空を見る。

大きな生物の影と魔力を感知。

・・・気付かなかったことにする。







色々気になることがあったので、次回までに調べておくことにして、また来年の夏、ハロンの山を登るとしよう。 

都合がつけばレンにも同行してもらいたい。

今年は教員としての仕事と研究者としての仕事、二つもあり忙しかったのだ。


宝石箱でもおう一泊した後、ロハの町へ下りた。

取ってきた果物をジャムにして、パンケーキにのっけて食べる。

この町では珍しいパンケーキも、初めて食べる果物のジャムも気にいってもらえたようで何よりである。


あとはイチイも行ったことのない隣の村を見学しにいけば、今回の旅の目的は終了だ。

予定より早いのでそのまた遠く、漁村を訪れることにした。


その漁村で昆布を発見した。

鰹節はないものこれで和食が完璧に作れる・・・!



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