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魔法使いの菓子屋  作者: クドウ
第三章
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夏期休暇

プリアレスト伯爵に挨拶に行き、滞在中はお屋敷に宿泊することになった。

レンの家は家ごと引っ越しているので、ニトロプリアにあった家は空き地になっている。

女性陣はホルンに避暑に行っているので、次女がいないのことが決め手となった。

マーガレットも不在なのが少々つまらないが。

ポールは王都に、ジョンは他領とこちらも不在。


滞在中はイーシュの屋台へ行ったり、ナッティやノアたちとピクニックにいったり、クライスと塩パスタを食べたりと、有意義に過ごせた。

トマと夏期休暇の課題にも取り組んだ。

元の世界に比べると随分少ない。貴族は課題に加えて家庭教師をつけるらしいので、この量なのだそうだ。夏期休暇が明けるといきなり力を増していることが多いらしい。


トマはこれから、女性陣のいるホルンへ向かうらしい。

イチイは終えた課題を預かってもらい、ホルンから戻るトマに合わせ、一緒に学校へ戻るということになった。

イチイはこれからロハに向かう為、携帯食糧などを買い込みに行く。

何故かロニもロハに行くことになった。

まぁ自領ではあるし、おかしいことではないのだが。


水は魔法で出せるので要らないので、干し肉とカンパンもどき、干し果物などを購入した。

意外なことにロニはギルドに登録していなかったので、登録も済ます。

ランクはもちろんGからスタートでつまらなさそうにしていたが、戻って来たら2つ3つ上がるだろう。

純粋に強さで言えばコヅ並であった。


Dランクの討伐依頼を2つ受け、報告は一月程先だという旨を伝える。

報酬は銀貨10枚である。

馬は伯爵からというよりロニに借りたため、移動は割と早く出来る。

当初の予定は徒歩だった。


ロニは専らホルンの方面にしか行ったことがなく、ロハ方面は初めてだという。

それならと、馬を休憩させつつ、ゆっくりと進むことにした。

1番近い森には林檎がなっているし、入口で夜を待ち、蝙蝠を狩った。

ホルン方面とモンスターが違うので、初めてみるモンスターが多く、楽しそうだ。

こちらの方が弱いモンスターが多いので、手応えはないだろうが。


夜が明けて、森に入った。

林檎をそのまま齧ったり、焼き林檎にして朝食にする。

この世界で林檎は育てられておらず、自生ものに頼っている。

そのため街ではあまり見かけない。

林檎のお菓子も良いかもしれない。

この世界の植物は季節感がなく、年中取れるので供給が安定しているのだ。


野生の果物や木の実を収穫しながら、森を進んでいく。

道があまり出来ていないので、馬から降りて手綱を引いて行く。

夜は火を灯し交替で寝る。

森の中で2泊して、森を抜けた。

そのあと少し北へ、岩場のモンスターを狩る。

討伐はどちらもここで、難なく終わる。

素材を剥ぎ取りバックパックの底に入れ込む。

他の素材も剥ぎ取ったのでコインが稼げる。


そのまま南下、東へ向かえばロハである。

この途中には特に何もないのでそのまま町に向かう。


ロハの町は特に変わりはなかった。

入口にリーアとミィがいたのでお土産を渡す。

2人ともその場でお菓子を食べ始めた。

その様子を微笑ましく見守る。


今回は馬がいるので中央の宿に馬を預ける。

宿泊はリーアとミィの家である、町外れの宿だ。

女将さんたちにもお土産を渡し、その日は宴会となった。






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