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魔法使いの菓子屋  作者: クドウ
第三章
32/154

30・イスフェリア国城下町

いよいよ、魔法学校入学である。


入学式は普通だった。

長ったらしい学校長の話、主賓の挨拶、在校生代表の歓迎の言葉、新入生代表の挨拶。


退屈だったのでイチイは周りを観察することにした。


この学校はローブさえ着用していれば、服装は割と自由だ。

貴族が多いせいかローブの下は非常に煌びやかである。


年齢は10代であれば入学可能、と幅広いため、年齢層はバラバラ。

最年少は10歳、最年長はおそらく23歳だ。


男女比は7:3ってとこだろうか。

この世界では当たり前のことなのだが、髪の毛の短い女子はイチイだけのようだ。

ブロンド率が高く、ついでブルネット、黒髪はぽつぽつとしかいない。

レンのような紺色の髪も黒髪に属されるらしい。



そして保護者席にレンはいない。

何故なら教員席にいるからだ。



レンの新しい仕事は、この学校の非常勤講師なのである。

薬学の一部を受け持つらしい。

そのためイチイとの関係は伏せるとのことで、家名は違うものが用意された。


イチイ・ディ・プリアレスト。


この世界では平民は家名を持たない。「ディ」とは援助を受ける人という意味で、貴族の援助を受けている人間は皆「ディ」がつく。


実際プリアレスト伯爵から金銭的援助は受けていないが、レンと伯爵との間で何かやりとりがあったらしく、プリアレストを名乗ることになったのだ。

この世界には戸籍もないので、特に偽名は気にならない。




入学式が終わると、そのまま授業ガイダンスが始まった。

ここからは真面目に聞くことにする。


授業は週に5日、週休2日。

1年の必須課目は自然魔法・語学・王国歴・地理の4つ。

選択課目は剣術・棒術・槍術・体術・馬術から1つ。

任意の選択課目で薬学・天文学がある。

任意は受けなくてもよく、受けない場合は半休となる。

レンは1年を受け持たないので、薬学を受けることにする。

選択課目は経験のないものにしようと、棒術を選んだ。ロッドにも応用出来るかもしれない。


興味のある魔方陣は2年から、魔道具作りは3年からのようだ。



一学年の定員は特に決められておらず、今年は50人強と不作らしい。

1クラス約20人らしいので3クラスに振り分けられた。

イチイはCクラス。大半が「ディ」のつく名前のようだった。



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