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魔法使いの菓子屋  作者: クドウ
第七章
132/154

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「イチイ、ブラックマンと和解したの?」


「あー、うん、まぁ。和解したのかな」


「?」


「突っ掛かってこなければ、そんなに悪いやつじゃないしね」


「まぁ良いけど・・・イチイに迷惑掛かってないなら」


「大丈夫だよ」


あれからブラックマンが、やたらと話掛けてくる。

最初は周りに動揺が走ったものの、見慣れた風景になってしまっている。

ヘレンがいるときはヘレンにも話掛け、友好度好感度の上昇を図り、居ないときは何故かイチイにアドバイスを求めてくるのだ。

イチイの恋愛経験はゼロに等しいのだが・・・。


「そういえばヘレン、婚約者候補は出来た?」


「・・・まだよ」


「最近ブラックマンと仲良いけど、どうなの?」


「駄目よ。私は一人娘だから三男以下でないと」


「そうだよね」


ブラックマンが嫌、というわけではないのか。

やはりブラックマン次第というところ。


しょうがないから応援してやるか。








「人の恋路より自分の恋路だと思う」


「おもうー」


「・・・余計なお世話だ」


「あーあ。イチイがこっちで恋人作れば帰らないのにぃ」


「!!」


トマ余計なことを・・・スーの目が輝いてるんですけど!?


「スー、王子様と結婚、する!」


「いやいやいや」


そしてまだ王子様呼びだったんだね。気付かなかった。


「恋人なんて作らないし、帰るよ」


あああ、2人がうるうると見上げてくるのが心臓に悪い!

チワワが2匹!!(一人は確信犯)


「でもさ、イチイ・・・」


「トマ」


トマの言いかけた言葉を遮る。

それ以上は言ってはいけない言葉。


「そう言えば空飛ぶ魔法、大分完成したよ。今日あたりミカ様に見せようと思うんだ」


「おれも見るー!」


「みるー!」


魔法が完成したら魔道具も開発したい。

タケ○プターは首がもげるって話だから違う形が良いかな。

羽根型は女の子がつけるとかわいい気がするんだがおっさんがつけると嫌だな・・・。

ここはやはり絨毯か?

身体ひとつで飛んでる感じではないけど、作り易いさバランス的には絨毯だな。

箒も魔女っぽくて良いんだが落ちる人間も出てきそうだし・・・。



「あと念話の方の途中経過と、秋・冬用の新しいレシピも作らないと」


「レシピ!?」


「今年はサツマイモ・カボチャ・キャラメルにしようかと思うんだ。スーは何か作りたいのある?」


『カカオのキャラメルフレーバーとカボチャのパイとスイートポテトとアップルパイにバニラアイスと去年のカカオフォンデュは今年もやりたいし、あ、キャラメルフォンデュってどうかな!?それから生キャラメルも美味しかったし・・・』



「うん、イスフェリア語でお願いします」


「・・・ハイ」








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