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魔法使いの菓子屋  作者: クドウ
第六章
129/154

127

レンの機嫌がすこぶる良い。



「さあ起きて、出掛けるよ」



宿部屋のカーテンが開かれ、日の光で目が覚める。

イチイは時計を確認して、一言。


「・・・早いよ」




ケイトがお家事情で一足早く帰国。

それからレンのテンションが高い。高すぎる。

お前誰だって言いたくもなる。


「朝食、美味しかったね。今度うちでもああいうの作ってね」


「うん・・・」


朝食に出たのはカツサンドだった。

正直イチイには重かったのだが、鋼鉄の胃袋を持つレンは上機嫌である。


「ソース、買って帰らなきゃ」


「食料品店行く?」


「そうだね」


この時間に開いている店と言えば朝食をやっているお店、食料品店、武器防具屋くらいなのではないだろうか。

土産物屋と服屋はすべて閉まっている。

だから早いと(ry


食料品店、広い。

イチイのテンションが若干上がった。

ウスターソース、たこ焼き用ソース、お好み焼き用ソース、とんかつソースなどなど。

各種ソース類がそろっている。勿論商品名は違うのだが。

他にも胡麻ドレッシングやスパイス類も購入。

カカオも色々種類があって迷ってしまう。

荷物が大量になってしまったので、一旦宿に戻った。


「さて次はどこに行こうか」


何故か手を引かれる。


「だから何故手を繋ぐ・・・」


「はぐれないため?」


「イヤ魔法で探知出来るし・・・」


「・・・いいじゃない。ここ最近、邪魔なやつがずっと一緒だったし」


「あー・・・」


元々レンは人見知りする性質である。

そして人を選ぶ。

トマやスーは割と平気な様子なので、子供は大丈夫なのかもしれない。


意外と甘えただなぁと思いつつ、イチイはレンの手を握り返した。






昼食はイチイの希望で屋台となった。

たこ焼きやお好み焼きを買って、広場のテーブルで食べる。

カカオ飲料が飲みたかったが、どう考えても合わないだろうから、お店の人お勧めの食事用ハーブティを購入。

ハーブティとは名ばかり、麦茶の味がする・・・。いや良いんですけどね。


昼食後は色んな店を見て回る。

この国の衣服は良いと力説し、レンを着せ替え人形にしてみたり。

土産物屋などで残りメンバーのお土産を買ったり。

菓子屋では予想通りのカカオ系菓子の種類の豊富さに驚いてみたり。


一番良かったのはハーブ屋である。

既に購入済みである石鹸やアロマオイルの他にも、クマや兎の形をしたレースのサシェ、フルーツポマンダーなどもあり、イチイはこれらも喜んで購入。

他にも化粧水やハーブティ、やはり何故か麦茶もあったので麦茶も購入。

イスフェリアにはなかったハーブの種も購入しておく。


「リリスフィアすごい、最高」


あれこのセリフ二度目?


買い物を終えて宿に戻ることにはすっかり夕飯時。

この日は宿ではなく、スーに教えて貰ったレストランで夕食。

肉料理のソースが美味しくて大満足だった。







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