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魔法使いの菓子屋  作者: クドウ
第六章
117/154

115

3回戦。


剣術大会優勝者の、彼である。

オウザイアス・モーズィズ・リフレクト。

言い難いッ!


剣術が得意な彼らしく、身体強化・シールド全開で特攻。

愛用の剣には炎が纏う。


「むりむりむりむりむりむり」


イチイはそれをバックステップで躱す。

スピードがあるので避けるだけじゃ無理だ。

これは覚悟を決めるべきだろうか。


ロッドに相手よりも明らかに大きな炎を纏わせる。

実際の効果というよりも、演出、要はハッタリだ。

偶に龍を纏わせたりして度肝を抜こう大作戦。

多少効果はあったようだ。

一瞬怯んだその隙にロッドを打ち込む。


金属音が響く。

互いに攻守が繰り返される。


「くっ」


キリがない、内心嘆くイチイだが活路が見えた。

っていうか相手の魔力切れになりそうだ。

こんな勝ち方は好きではないが致し方ない。

イチイはバックステップで大きく間合いを取った。


大きく肩で息をしてこちらを睨みつけてくる。

どうやら金髪碧眼美形な彼は女子生徒に人気らしい。

女子生徒のブーイングと視線が痛いッ!


ロッドを終い、双刃を取り出す。

左手に炎、右手に風。

目前でクロスさせ、地を蹴った。









3回戦の所要時間1時間強。

イチイの試合が一番時間が掛かったため、その間に4回戦は進められていた。

残すところイチイ対、というところで休憩時間が設けられた。

午後一番にイチイの試合と五回戦が開始される。

置いてきぼり気分だ。


「イチイ・ヒツジ?」


爵位が上だとモンテ・ハロンの部分は略されることはよくある。

汗だくで大の字になっていたイチイの頭上から、声が掛けられた。


「はい?」


彼だと視覚すると、身体を起こす。

貴族の礼を行うとすると止められた。

そのため、イチイは床に座ったままとなる。

見上げると彼も膝を折って目線を合わせて来た。

すい、と手を取られ、甲にキス。


「貴方の腕前には恐れいった。卒業後、是非私の元へ来てほしい」


その言葉に会場中に多くの女子生徒の絶叫が響き渡った。







これは下につけって意味でいいんですよね・・・・・?

つかないけど!


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