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星紋の呪術師~赤ちゃんチートで最強の呪術師に!!~  作者: プラントスクエア


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第2話 初呪妖

起きている間は日夜呪力のコントロールを鍛えていた綾人。やり方としては呪力を高速で循環させたり体外に放出して数字の形を維持したり。呪力の高速循環ではそれ自体が身体強化になるらしく生後数ヶ月でそれをすれば立って歩けて走り回ったりも可能なレベル。


〈1人で部屋の中で走り回っているときにお母さんがやってきたときはドキドキしたけどな。結局は見られてなかったみたいでよかったけど〉


その反面としてベビーベッドで寝ていたはずの息子がベビーベッドから脱出していたため不審がられてはいたが。そして呪力の体外での操作は難航を極め数度家の破壊が行われた。


〈あとで家に入念な調査が入ったからな。なにかいるんじゃないかって。 あの時は大変申し訳ありませんでした〉


心の中で改めて謝罪する綾人。そんな綾人は転生してから約半年が経過。今はベビーカーにて母親と街中を散歩中。


「天気が気持ちいいねえ?綾人?」

「あうあう♪」

〈最近は制御が効きやすくなってきたな。 まあそれでも勝手に漏らすし勝手に泣くんだけど〉


ちなみに父親の恭平はといえば育児休暇にて半年間の休暇から徐々に復帰しだしており今は仕事中。そして最近になり判明したことだが父親・母親ともに職業が呪術師らしい。


〈まさかの両親ともに呪術師か。じゃあ俺に呪力があることは当然ってことか〉


ちなみに呪術師の階級は一番上から特級→一級→二級→三級となり恭平も美鈴も共に二級の呪術師となる。


〈二十代での二級ってのは優秀なのか妥当なのか〉


街中をベビーカーで散歩しながらそんなことを考えていた時のこと。それまで快晴な天気に上機嫌でいた美鈴。しかし突如として立ち止まりその表情も険しくなる。


「この感じ……呪妖!」


人々を襲う化け物=呪妖の登場を察知した直後に前方から人が逃げてくる。


「逃げろー!?」

「呪妖が出たぞー!?」

「誰か呪術師を呼べ!?」


呪術師としていち早く呪妖の気配に気が付いた美鈴。呪妖討伐に向かおうとしたが目の前の息子の存在に二の足を踏む。


「どうしよう……どうしたら……」


駆けつけるべきかそれとも綾人の危険を考えて自身も一緒に逃げるべきか。そんな悩んでいるときに呪妖の姿が見えた。


〈おお……あれが生呪妖……まさしく化け物だな……〉


それは六本の足でノロノロと歩き六本の鋭利な尻尾にて近くの人間を刺し貫き殺し食べている化け物。それこそが呪妖だった。そんな誰かが危険にさらされているときに呪術師である美鈴は見捨てることはできなかった。


「この子をお願いします!」


そう言ってすれ違うおばちゃんに綾人が乗ったベビーカーを預ける美鈴。


「あ!?あなた何する気!?」


そんなおばちゃんの言葉を無視して美鈴はベビーカーの綾人の頬を触る。


「お母さんはちょっとお仕事してくるね?」


そう言って美鈴は今も暴れている呪妖の討伐に向かった。


「この子のことは任せなさい!!」


そうして必死にベビーカーを押して逃げるおばちゃん。


〈できれば呪術師と呪妖の生バトルを見たいんですが?ダメですか?〉


などと心の中で思いつつも通じるわけもなく綾人にはバトルの音のみが聞こえてくる状態。しかしここで美鈴に誤算が生じた。それは呪妖が1()()であろうという誤算。


ドシーン!!


「……ウウ……」


なんと逃げる綾人やおばちゃんの目の前の地面から両手がドリルの形状になっている呪妖が出てきた。


「きゃああ!?」

「うわああ!?こっちにも出たぞ!?」

「逃げろー!?引き返せー!?」


人々は逃げていた先で呪妖が出現しパニック。混乱状態となり行き交う人々。


「こ!?この子だけでも守らなくっちゃ!?」


美鈴にて綾人を託されたおばちゃんは2体目の呪妖の出現でもパニックにはならず綾人を守るために来た道を戻ろうとする。


〈ちょっとまってほしい……これは……やっちゃっていいか?〉


目の前に呪妖が現れて美鈴は1体目の呪妖の相手をしている。ほかの呪術師はまだ到着しておらず呪術を使えるのは自身のみ。この事態になり綾人は初めて本気で呪術を使用する。


〈この半年間の呪力の鍛錬でなんとなく呪術については理解してる。でも周りに俺が呪術を発動してってバレるわけにはいかないから……〉


綾人はまず地面すれすれに呪力を放出し弾丸状に成型。呪力で作られた弾丸が5個以上出来上がった。


〈技名は……まあそれはいいか。 とりあえず!いけ!〉


パシュン!


その呪力の弾丸を綾人は目の前の呪妖に発射。その弾丸は今にもドリルを振り下ろそうとしている呪妖の腕に着弾。


ダダダダっ!


「ヴヴヴヴ!?」


叫び声をあげる呪妖。しかし呪力の弾丸を受けてもなおその両手のドリルは健在。


〈威力が低かったか?だったら今度はより多くの呪力を使って威力重視で大きくしてっと〉


周囲は突然呪妖が攻撃を受け苦しみだしたことに驚きの表情。


「だ、だれが?」

「呪術師は見えないけど?」

「そんなことはいい!今のうちに逃げるんだ!」


そうして呪妖が苦しんでいるうちに逃げる人々。


「私たちも逃げましょ!」

〈おっと。さっさと発射しちゃわないと。発射!〉


おばちゃんが呪妖から反対方向に逃げようとするために視界に収まっているうちに試行錯誤した1発の呪力の玉を発射した。


ドゥン!!ボン!!


それは大砲の玉のような大きさ。それが見事呪妖に命中すると呪妖の上半身が消し飛ぶ威力の爆発が発生。


パタン


その呪妖は綾人の尽力もあり討伐された。


〈ほう?そうなるのか。ただ呪力を放つだけの基礎呪術っていってもできることは多そうだな〉


こうして綾人は史上初0歳での呪妖討伐を成し遂げた。改めて言う必要もないだろうが呪妖とは呪力を持っていれば誰でも討伐できるというほどに弱くはない。年間で何人もの呪術師が呪妖に殺されていることからもわかるとおりに。


神護綾人は本人にその自覚はなくとも着実に赤ちゃんチートを突き進んでいた。

読んでくださりありがとうございます!


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