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飲み水  作者: 芒野 神無
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飲み水

ぽろんと滴る液体は、


澄んだ空色新鮮で、


カラリコロリと揺りかご揺れ回る、


朧な光を映しそれ、


私の顔色夕暮れかな、





手に取り揺れる揺りかごは、


荒波立てて波紋を呼ぶ、


風なき波は何を感じる、


ただそこにあるは静と動のみ、




ぽろんと滴る液体は、


一気に干潮消えにしかな、


中身が消えた揺りかごは、


伽藍と空回り、くるりとね、




ぽろんと滴る液体は、


夜の帳を知らせる音色、


ぐすり、ぐすん、うわん、


ぽろんと滴る液体は、


跡となってまた消えた。

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