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未来の日本 異世界に転移する  作者: 青識or惣菊
3章 未来日本 新たなる大陸と遥か彼方の動乱

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3-28 地球への帰還

警察ってやっぱかっこいいよね


昨日落とし物を届けたんだけど凄く優しかった。

まあ確認の為に保護者に連絡行ったのはびっくりしたけど、

まあそれもよし!


今日の学校の話のネタ出来たわ。

無数の航跡光が、ひとつの方向へ収束していく。

それはまるで、散り散りになっていた光が帰るべき場所へ導かれているかのようだった。

先頭を切るのは、日本国自衛隊 駆逐艦「綾波」。

その背後に、同じく駆逐艦「雪風」、そしてさらに後方に幾百、幾千の日本艦隊。


彼らの前に広がるのは――


青く輝く惑星。


地球。


誰もが、5年という年月の中で一度は夢に見た光景だった。


「……大気圏境界、視認」


航海長の声は、震えていなかった。


だがその静けさの奥に、抑えきれない感情が確かにあった。


艦橋の誰もが、スクリーンから目を離さない。


白い雲の渦。


青い海。


緑の大陸。


それらは、記録映像でも、再現でもない。


“本物”だった。


「地球圏統合司令部より通信!」


通信士が叫ぶ。


「『日本国艦隊へ――帰還を確認。誘導ビーコンを展開。進入経路を提示する』」


スクリーン上に、光の道が描かれる。


それは、各国艦隊が開いた“帰還回廊”。


アメリカ艦隊が中央を中国艦隊が右舷を、ロシア艦隊が左舷を抑え、フランスとイギリスが誘導ラインを整える。


その中心へ――


日本艦隊が導かれていく。


まるで、長い旅路の終わりに用意された「帰る場所」のように。


「……進路、誘導ビーコンに接続!」


「減速開始」


「軌道投入準備」


操舵士の声が次々と重なる。


艦体がわずかに震え、推進光が弱まり、代わりに軌道制御用スラスターが点灯する。



「こちら地球圏統合司令部」


落ち着いた、

しかし確かに感情を帯びた声が通信回線を満たす。


「日本国艦隊、長い航海ご苦労だった」


一瞬の沈黙。


その後、別回線が開く。


「アメリカ第2艦隊より。……やっと会えたな」


「中国第3遠洋艦隊より。再会を歓迎する」


「ロシア外宇宙艦隊。おめでとう!」


「フランス機動宇宙群。歓迎の光を」


「イギリス王立宇宙艦隊。また君たちと出会える事に感謝するよ」


そして最後に――


小さな国からの回線。


「パラオ共和国宇宙警備隊。おかえりなさい」


艦橋の誰かが、小さく息を漏らした。


それは笑いでも、泣きでもなかった。


ただ――


「帰ってきた」という実感だった。


「綾波、軌道投入完了」


「雪風、続きます」


「島風、軌道侵入」


「第1主力連合艦隊、進入開始」


「第2地方艦隊、進入」


「八八艦隊、進入」


「剣神艦隊、進入」


次々と、日本の艦艇が地球軌道へ滑り込んでいく。


その数、数千。


その密度、歴史上類を見ない規模。


しかし――


それでも、地球圏はそれを受け入れる余裕を持っていた。


なぜなら。


そこは、彼らの“故郷”だからだ。


「大気圏突入準備」


「降下角度、設定」


「熱防護展開」


「……着陸シーケンス開始」


その言葉を聞いた瞬間。


艦橋の空気が、また変わった。


宇宙ではない。


戦場でもない。


“地上”に降りる。


それは、彼らがずっと失っていたものだった。


モニターに、地表が映る。


都市。


海岸線。


山々。


人々の暮らす場所。


そして――


日の丸が掲げられた、着陸誘導基地。


「こちら地上管制」


穏やかな、しかし確かに震えを含んだ声。


「日本国艦隊へ」


一拍。


「――おかえりなさい」


その瞬間。


艦橋の誰かが、静かに敬礼をした。


それは一人ではなかった。


一人、また一人と、立ち上がり、敬礼する。


声は上がらない。


涙も流さない。


ただ、静かに。


帰ってきた故郷へ、敬意を示すように。


地球。


それは彼らにとって、


失われた場所であり、


探し続けた場所であり、


そして今――


ようやく、再び立つことができる場所だった。


無数の艦が、空を横切る。


青い空に、白い航跡が幾重にも走る。


それはまるで、星が地上へ降りてきたかのようだった。


そしてその中心に――


日本の艦隊があった。


帰還。


それは、戦争の終わりではない。


だが確かに。


ひとつの旅の終わりだった。


そして同時に――


新たな時代の、始まりでもあった。

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