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未来の日本 異世界に転移する  作者: 青識or惣菊
3章 未来日本 新たなる大陸と遥か彼方の動乱

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90/104

3-27 道中

記念すべき90話目!


後次の話は本日6時、9時、12時と15時、そして18時に投稿します!



59時間後


日本国自衛隊 「綾波」



「ふふふ!素晴らしい!

ついに我らは地球の姿が見えてきたぞ!」


艦内の空気が最高潮に達した。


だがその直後――


警告音が鳴り響く。


ビーッ ビーッ ビーッ


機関担当が叫ぶ。


「機関区より緊急報告!主機関三号系統、出力不安定!」


「推進力が0.7%低下!」


「冷却系に異常振動検知!」


艦橋の空気が一瞬で張り詰める。


航海長が振り向く。


「やばい!予備機関に不調出てきた!」


機関主任の声がインカム越しに飛ぶ。


『主機関コア温度、許容上限に接近!このままだと自動停止入ります!』


「くそ……このタイミングでかよ!」


若い士官が机を叩く。


「やべえ!整備班急いで応急処置させて!」


艦長は即座に判断を下す。


「緊急ブースター点火!」


艦長が機関部モニターにガラスで覆われている赤色のボタンを押す。


「速度を維持しつつ主電源のリミットを限定解除!」


「予備機関を停止して点検を開始せよ!」


「了解!!」


艦体後部。


推進ノズルが開く。


ドンッ!!


白い閃光が宇宙に噴き出し、艦が震える。


「緊急ブースター点火確認!速度低下を相殺!」


「現在航行速度、維持成功!」


同時に機関区では――




機関区


赤色灯が回転し、警報音が鳴り響く。


『予備機関三号、コア振動値上昇!』


整備兵たちが走る。


「冷却ライン再接続!」


「予備冷却線接続!」


「ボルト締結再確認急げ!!」


一人の整備員がパネルを叩く。


「くそ、ここで逝くなよ……!あと少しだろうが!」


主任が怒鳴る。


「泣き言言うな!綾波はこんなんで止まる艦じゃねえ!!」


巨大な機関コアが、唸る。


青白い光が不安定に揺らぐ。


「リミッター解除、段階1から3へ!」


「電力再分配、補助系から主機関へ回せ!」


「了解!」


パネルの光が一斉に変わる。


振動が、わずかに収まる。


同時刻 「綾波」 艦橋


「主機関三号、出力回復傾向!」


「冷却温度、安定域に復帰しつつあります!」


航海長が息を吐く。


「……持ち直したか」


艦長は、腕を組んだまま頷く。


「地球までの到着時間残り2時間を切りました!」


「よし!全体点検急げ!また不調が起きたら困るからな!

何かあればその都度言うんだぞ!」



第1主力連合艦隊 旗艦 「天照(あまてらす)


「先行してる3隻が結構不可かけてんな…」


「先行三艦の推力ログを解析。『綾波』のみ推進出力に±0.8%の揺らぎを確認。緊急ブースター使用の痕跡あり」


副長が腕を組む。


「限界運転に入っているな」


機関長がデータを拡大する。


「主機関三号系統に負荷集中。現在は安定域に復帰しているが、余剰出力はほぼゼロ。余力は残っていません」


艦長は短く言う。


「問題ない範囲か」


「はい。現状維持なら航行可能。ただし再度の異常発生時、即座に減速する可能性あり」


艦長はうなずいた。


「……だが、減速はさせん」


戦術スクリーンを指差す。


「地球圏外縁まで残り距離は僅かだ。ここで編隊の先頭が速度を落とせば後続に連鎖する」


副長が即座に理解する。


「つまり、“押し切る”と」


「そうだ」


艦長ははっきりと言い切る。


「彼らはそれを理解した上で前に出ている」


通信士が報告する。


「先行艦よりデータリンク更新。『綾波』、現在推力安定。到達予測誤差±7分」


航海長が淡々と続ける。


「『雪風』は依然として最高効率航行を維持。熱余裕8%を維持したまま、出力95%固定」


「『島風』は……」


一瞬、言葉を選ぶ。


「主機関・補助機関・予備機関の三系統同時運転。理論上の最大速度を更新しています」


副長が苦笑する。


「相変わらず規格外だな」


艦長はわずかに口元を緩めた。


「実に素晴らしい」


艦隊が地球に到着するまで残り1時間…

今日の為に無理やり時間を空けまくってようやく書き終えた。

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