3-25 記者会見
ええそうです修正終わりました。
だいぶ話変わったので皆さん呼んでくれると嬉しいです。
会見場。
巨大なホールには、数百の記者席と、
空間投影用のホログラム装置が並ぶ。
日本の新聞社やテレビ局など様々な人がその記者会見を見ていた。
ざわめき。
誰もが知っている。
今日の会見は、ただの政府発表ではない。
歴史の分岐点だ。
照明が落ち、中央の演台に光が集まる。
日野が、ゆっくりと姿を現した。
会場が、一瞬で静まり返る。
拍手はない。
だが、その沈黙こそが、注目の証だった。
日野は一礼し、マイクの前に立つ。
「日本国総理大臣の日野です」
低く、だがよく通る声。
「本日は、皆さんにお伝えしなければならない事が、二つあります」
会場の空気が張り詰める。
「一つ目」
「五年前、我が国は突如として未知の星系へ転移しました」
「原因は未だ完全には解明されていません」
「しかし――」
日野は、正面を見据える。
「我々は、生き残った」
「国家として、社会として、文明として」
「そして今日」
少しだけ、声に力が込もる。
「地球の位置を、再び確認しました」
会場が、どよめいた。
「中国第3遠洋艦隊、ならびに地球文明圏各国の協力により」
「地球は現在も健在であり、
我々が帰還可能な距離に存在していることが判明しています」
フラッシュが一斉に焚かれる。
日野は、続ける。
「二つ目」
「日本国は現在、カロン銀河連合およびドルマリス宇宙連合と、事実上の戦争状態にあります」
会場の空気が一段冷える。
「これは、我々が望んだ戦争ではありません」
「しかし」
一拍置く。
「我々は、逃げません」
「地球を守るために」
「火星を、テラ星を、、コロニーを、バルス星を守るために」
「そして――」
ほんの一瞬、言葉を選ぶように間が空く。
「再び、帰るために」
日野は、深く頭を下げた。
「最後に三つ目」
顔を上げる。
「日本国は、全艦隊を地球文明圏へ向けて発進させました」
「これは侵略ではありません」
「帰還です」
「兄弟のもとへ戻るのです」
その言葉に、
会場のどこかで、嗚咽が漏れた。
日野は、最後にこう締めくくった。
「我々は、もう一度言います」
「日本は、地球の一員です」
「そして必ず――」
「帰ります」
深い沈黙。
次の瞬間、
会場が揺れるほどの拍手が巻き起こった。
会見終了後。
控室に戻った日野は、椅子に腰を下ろし、天井を見上げた。
「……やっと言えたな」
秘書官が、静かに頷く。
「ええ」
「これほどまでに嬉しいことはそうそうないよ」
日野は、目を閉じる。
遠い宇宙の向こうにある、
青い星を思い浮かべながら。
「待っとけよ、地球」
「今度は、迷わん」
そして、艦隊は進む。
帰るべき場所へ。




