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未来の日本 異世界に転移する  作者: 青識or惣菊
3章 未来日本 新たなる大陸と遥か彼方の動乱

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3-20 会談 前編

クソっ同時進行で4話も書くべきではなかった…

やらかした…

頭が回らない…


ドック中央、円環状の会談施設。

そこへ、三つの勢力が同時に接近していた。


テラーズ星・代表艦。

日本国・外交艦《絆》。

そして――


「……来たな」


管制室の誰かが、低く呟く。


カロン銀河連合・観測艦隊。


だが、それは「観測」の規模ではなかった。


主力艦隊ではない。

だが、前線遊撃を専門とする高速打撃群。

即応・威圧・制圧を目的とした艦ばかりが、整然と隊列を組んでいる。


「……なぜ遊撃艦隊を」


テラーズ側の軍務評議員が歯噛みする。


「観測者の立場を超えている!

これでは…」


評議長は答えない。

ただ、視線を《絆》へ向けていた。


――日本。


テラーズにとって、未だ正体不明の存在。


星系国家なのか。

文明連合なのか。

それとも、単一惑星でこの技術水準なのか。


分かっているのは一つだけ。


「今まで、見つからなかった」


それが意味することの重さを、

評議長は誰よりも理解していた。






* * *





会談室。


円卓の一方に、日本国代表団。

一方に、テラーズ星最高評議会代表団。

そして、やや後方、高所に設けられた観測席。


そこに、カロン銀河連合の外交官が座っていた。


豪奢な装束。

意図的な威圧。

“大国”であることを、隠す気すらない。


「――では始めよう」


カロン側外交官が、勝手に口を開いた。


「本会談は、我がカロン銀河連合の監督下において――」


「お待ちください」


静かに、しかし明確に遮ったのは、鷹宮だった。


空気が、一瞬止まる。


「本日の会談は、

日本国とテラーズ星との二者間協議です」


その声は低く、穏やかだが、曖昧さがない。


「貴連合は“観測者”として同席を認められていますが、

議事進行権はお持ちではありません」


カロン外交官の眉が、わずかに吊り上がる。


「……日本国、と言ったな」


声音が、露骨に冷える。


「貴国は、自らの立場を理解しているのか?」


「理解しています」


即答だった。


テラーズ側の評議員たちは、息を呑んだ。


――対等に話す気だ。

カロンを“後ろ盾”ではなく、“一参加者”として扱っている。


それがどれほど異常なことか、

銀河の常識を知る者ほど分かる。


彼らにとってカロンとは2020年代の人にとってのアメリカと中国が融合したもはや

どの国がどうあがこうと勝てないレベルの経済圏と軍事力を保有しているレベルなのだ。



「……ふん」


カロン外交官は鼻で笑った。


「無知とは、時に大胆だ」


その瞬間、会談室の空気がさらに張り詰める。


テラーズ側は、板挟みだった。


日本を刺激すれば、

今軌道上にいる艦隊がどう動くか分からない。


だが、カロンを無視すれば、

長年築いてきた“庇護関係”が崩れる。


軍務評議員が、苦々しく口を開く。


「……まず、我々の立場を説明させていただく」


「我々は、現在の3個銀河条令ドック中央、円環状の会談施設。

そこへ、三つの勢力が同時に接近していた。


テラーズ星・代表艦。

日本国・外交艦《絆》。

そして――


「……来たな」


管制室の誰かが、低く呟く。


カロン銀河連合・観測艦隊。


だが、それは「観測」の規模ではなかった。


主力艦隊ではない。

だが、前線遊撃を専門とする高速打撃群。

即応・威圧・制圧を目的とした艦ばかりが、整然と隊列を組んでいる。


「……なぜ遊撃艦隊を」


テラーズ側の軍務評議員が歯噛みする。


「観測者の立場を超えている!

これでは…」


評議長は答えない。

ただ、視線を《絆》へ向けていた。


――日本。


テラーズにとって、未だ正体不明の存在。


星系国家なのか。

文明連合なのか。

それとも、単一惑星でこの技術水準なのか。


分かっているのは一つだけ。


「今まで、見つからなかった」


それが意味することの重さを、

評議長は誰よりも理解していた。






* * *





会談室。


円卓の一方に、日本国代表団。

一方に、テラーズ星最高評議会代表団。

そして、やや後方、高所に設けられた観測席。


そこに、カロン銀河連合の外交官が座っていた。


豪奢な装束。

意図的な威圧。

“大国”であることを、隠す気すらない。


「――では始めよう」


カロン側外交官が、勝手に口を開いた。


「本会談は、我がカロン銀河連合の監督下において――」


「お待ちください」


静かに、しかし明確に遮ったのは、鷹宮だった。


空気が、一瞬止まる。


「本日の会談は、

日本国とテラーズ星との二者間協議です」


その声は低く、穏やかだが、曖昧さがない。


「貴連合は“観測者”として同席を認められていますが、

議事進行権はお持ちではありません」


カロン外交官の眉が、わずかに吊り上がる。


「……日本国、と言ったな」


声音が、露骨に冷える。


「貴国は、自らの立場を理解しているのか?」


「理解しています」


即答だった。


テラーズ側の評議員たちは、息を呑んだ。


――対等に話す気だ。

カロンを“後ろ盾”ではなく、“一参加者”として扱っている。


それがどれほど異常なことか、

銀河の常識を知る者ほど分かる。


彼らにとってカロンとは2020年代の人にとってのアメリカと中国が融合したもはや

どの国がどうあがこうと勝てないレベルの経済圏と軍事力を保有しているレベルなのだ。



「……ふん」


カロン外交官は鼻で笑った。


「無知とは、時に大胆だ」


その瞬間、会談室の空気がさらに張り詰める。


テラーズ側は、板挟みだった。


日本を刺激すれば、

今軌道上にいる艦隊がどう動くか分からない。


だが、カロンを無視すれば、

長年築いてきた“庇護関係”が崩れる。


軍務評議員が、苦々しく口を開く。


「……まず、我々の立場を説明させていただく」


「我々は、現在の3個銀河条約の第3項の未知星系調査により

周辺星系への先行調査および展開を行っていました」


「結果として、日本国の保護下にある星系と接触したことは認める」


鷹宮は、黙って聞いている。


その沈黙が、逆に重い。


「そして」


ここで、カロン外交官が割り込んだ。


「その行動は、条約に基づくものだ」


「テラーズ星は、我が連合の準加盟圏。

彼らの安全保障は、我々の責務でもある」


視線が、鷹宮に突き刺さる。


「つまり、日本国の主張は――

我が連合の影響圏への介入と見なされかねない」


完全に、高圧的な言い回しだった。


テラーズ側の表情が、明らかに硬くなる。


――状況が、悪化している。


その時。


会談室の警告灯が、静かに点灯した。


「……新たな艦影、ドック外縁に侵入」


管制オペレーターの声が、緊張を帯びる。


「カロン銀河連合、遊撃艦隊が前進配置を開始」


観測ではない。


圧力だ。


テラーズ側の誰かが、喉を鳴らした。


日本側護衛の一人が、わずかに姿勢を変える。


鷹宮は、ゆっくりと立ち上がった。


「…なぜ今艦隊を動かしたのですか?」


その視線は、カロン外交官を真っ直ぐ捉えている。


「それが、貴方方のやり方ですか?」


鷹宮の問いかけに、

カロン外交官は一瞬だけ沈黙した。


その沈黙が、答えだった。


「……安全確保のための措置だ」


平然とした声音。

だが、会談室の誰もが理解していた。


――威圧だ。


「観測者が艦隊を前進配置させる理由としては、ずいぶん物騒ですね」


鷹宮の声は変わらない。

怒気も、焦りもない。


それが逆に、異様だった。


「日本国は、我が連合の軍事力を理解していない」


カロン外交官は、椅子にもたれかかる。


「この遊撃艦隊だけでも、

貴国の外交艦を無力化するには十分だ」


日本側の外交官の一人が、耐えきれず声を上げた。


「やめてください……!

ここは会談の場ですよ!」


「会談とは、力の均衡があって成立するものだ」


冷たい視線が、日本側を射抜く。


「弱者は、強者に跪く。それが銀河の秩序だ」


その瞬間だった。


会談室の壁面が、淡く光る。


日本側護衛官の耳元で、短い通信が走った。


「……鷹宮さん」


囁くような声。


「《絆》より報告。

カロン遊撃艦隊、さらに前進」


鷹宮は、わずかに目を伏せた。


そして――頷いた。


「仕方ないな…」






その直後。


テラーズ側の管制席が、ざわめく。


「日本艦隊、動きあり!」


「増え始めている!?」


評議長が、思わず立ち上がる。


「増えているとはどういうことだ!

さっきまであの数しか――」


「違います!」


管制士官の声が裏返る。


「新規転移反応なし!

ですが……別方向から接近しています!」


ドック外、空間投影が切り替わる。


そこに映ったのは――

先ほどまで存在しなかった、小規模な艦隊。


だが。


「……なんだ、あれは」


カロン外交官が、初めて表情を変えた。


艦影は細長く、無駄がない。

巨大でも、威圧的でもない。


それなのに。


「識別不能……艦種不明」


「武装反応……あるのか?

いや、センサーが――読めない?」


日本側護衛官が、静かに告げる。


「第1強襲艦隊か…」


その名を聞いても、テラーズもカロンも理解できない。


だが――


「旗艦、村雨」


「随伴、佐世保、皐月、水無月、卯月、夕月」


淡々と読み上げられる艦名。


カロン側の副官が、青ざめた声で叫ぶ。


「距離を詰めている!?

あの艦隊、遊撃艦隊の進路上だ!」


「馬鹿な、警告は出したのか!」


「出しています!

ですが……」


副官が、言葉を失う。


「無視されています」


正確には、違った。


《絆》から、短い通信が全宙域に流れる。


『こちらは日本国政府特別外交艦《村雨》』


『現在の行動は、会談安全確保のための航路調整である』


『これ以上の前進は、

我が国艦艇との衝突リスクを高める』


淡々とした、事実確認。


だが、それは宣告だった。


カロン遊撃艦隊と、第1強襲艦隊。


互いに減速せず、距離を詰める。


「止めろ……!」


テラーズ評議長が叫ぶ。


「ここで戦争になれば――!」


カロン外交官は、歯を食いしばる。


彼らは理解してしまった。


――この小規模艦隊、

本気で止めに来ている。


威圧でも、誇示でもない。


「……日本国」


カロン外交官が、低く唸る。


「貴国は、我が連合と事を構えるつもりか?」


「あなた方がそれを望むのなら」

くぁああああああああ

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