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未来の日本 異世界に転移する  作者: 青識
3章 未来日本 新たなる大陸と遥か彼方の動乱

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3-1 やっぱりやるべき砲門外交

メリクリ!

一応これでクリスマスプレゼントは終わり。


後は新年と大晦日に投稿します。

今回の世界会議の会場は、ラ・ドモール大陸中央にある巨大都市。


各国の首脳や使節団が続々と到着し、街は緊張と期待に包まれていた。


今回はムーやアトランティスなどのクラウジス大陸の国々は参加しない。


その代わりに別大陸であるラ・ドモール大陸の会議が始まるのだ。


日本代表団もその一角に姿を見せていた。


今回の会議には出る必要はないのだが一応出る事になった。


「ずいぶん大きな街ですね……」


若い外交官が辺りを見回す。


「まあ、世界会議だ。大陸で一番治安の良い都市だからな」


防衛省の随行官が皮肉っぽく笑った。


「まあ…どの大陸も自分たちが世界一と言い張るのはいささか問題に思えるが…」


そんな中――。


港に停泊する巨大艦隊を見た日本人記者が顔色を変える。


「……おい、あれ見ろよ。外国海軍の旗だ。あの船は……」


すぐに港湾警備隊が慌ただしく走り回り始める。


「ブランズ連合国第三艦隊、入港中!!」


「ドルート帝国海軍も接近! 戦列艦二十隻以上!」


日本代表団の一人が息を飲んだ。


「これは……どう考えても、普通の“警護”じゃありませんね」


外務官僚が険しい顔でつぶやく。


「くそ……会議の前に“砲門外交”をぶつけてくるつもりか」


そのころ、港は緊迫した空気に包まれていた。


ブランズ連合国の旗艦「カロナ・グレイス」が、堂々と日本の使節団が宿泊するエリアの真正面に停泊する。


乗員たちは甲板で見せつけるように砲門整備を始めていた。


「おい、見ろ。日本の使節団の宿舎はあの方向だ」


「念のため砲門の向きを調整しておけ。もちろん“威圧のため”にな」


露骨だった。


同じ頃、ドルート帝国の戦列艦群も次々と集結し、街全体が“軍艦の砲塔に囲まれた”状態となる。


市民たちがざわめいた。


「こんな……まるで敵国を包囲しているみたいじゃないか!」


「戦争でも起きるのか!?」



日本国使節団会議室。


そこへ日本代表・鷹津外務副大臣が入ってくると、

会議室の空気が一瞬ピリッとした。


「どうしますか?これ完全に向こう俺らの事をなめてますよ…情報が錯綜してるせいで向こうは私たちの事を最近トループ王国から分裂した新しい国家として伝わっているんですよ」


「え?なにそれ?ただの馬鹿すぎやろ?いくら大陸間の関わりをほとんど持ってないと言ってもそれはありえんやろ?」


「いえ…それが本当でして…どうしますか?今からでも艦隊呼び出しますか?」


「せやねぇ…適当に宙母と戦艦の編成がされている手の空いた艦隊がいたらここに連れてきて」


「了解!防衛省に聞いてきます!」


職員の一人が部屋を後にする。


「ほな…ブランズ連合国に電話してみるか…回線繋げるわ!俺も手伝うからちゃっちゃとやっちゃお!」


職員が通信装置を操作する。


「回線、ブランズ連合国外務省につながります!」


「よし、スピーカーにしといてな」


数秒後、低くざらついた音声が響く。


『……こちら、ブランズ連合国外務省。どちら様か?』


鷹津外務副大臣は、淡々とした声で名乗った。


「日本国外務副大臣、鷹津や。

あんたらんとこの艦隊、うちらの宿舎の正面に構えとるみたいやけど……

一応、聞いとくで? どういうつもりや?」


一瞬、回線の向こうが沈黙した。


『通常の護衛です…そちらには関係ないでしょう…砲の向きはたまたまそうなってるだけです』


「嘘はええから。

砲門の向きが“たまたま”日本国使節団に向いたんか?」


『…………』


鷹津はため息をついた。


「そっちがどうこう言う前にな。うちらは“会議の参加国”や。敵でも侵略者でもない。

砲口向けられて笑っとれるほど暇やないんよ」


横で随行官が小声で笑う。


「副大臣、めっちゃ怒ってるやん」


鷹津はチラっと睨んで続ける。


「せやから確認や。もしこのままやったら、日本国としては同等の“警備措置”をとる。

ええな?」


通信の向こうが焦る。


『そ、それは困ります! 我々は状況に応じた対応をしているだけです!』


「その“対応”がほんまにええかは自分の胸に訊き。そっち次第で、うちらも対応を決めるだけや」


鷹津が通話を切ると、代表団の空気が重く揺れた。


「副大臣、かなり焦ってましたね」


「まあ、向こうは完全に力で押すつもりやったんやろうな」


職員が戻ってきた。


「副大臣! 防衛省から返答きました!」


「どないやった?」


「えっと……“第六機動艦隊が現在手が空いてるので派遣可能”とのことです。

編成は、宙母1、戦艦2、巡洋艦3、駆逐艦8──以上です!」


「おお、ちょうどええやん」


外交官が目を丸くする。


「いやちょっと待って、副大臣……それ本気で軍拡競争になるんちゃいます?」


「向こうが先に砲門向けてきたんや。

 うちらは“同レベルの警備”するだけ。文句ある?」


「……ないです」


鷹津は腕時計を確認した。


「第六機動艦隊には“威圧するな”“砲門を向けるな”“停泊も整然と”って言うといて。

 ただし──」


彼が目を細める。


「向こうが一発でも撃ってきたら、

 “正当防衛”で即座に黙らせてええって伝えとき」


部屋が静まり返った。

日本代表団の誰もが背筋を伸ばす。


「了解……伝えます!」


職員が小走りで部屋を飛び出した。




その頃、ブランズ連合国の旗艦カロナ・グレイスでは、

日本との通話内容が全乗員へ伝えられていた。


艦長はごくりと唾を飲んだ。


「……これは、下手に刺激するべきじゃないな。砲門……向きを戻せ。整備を中断する」


「いいんですか?威圧のための警備と──」


「自殺願望でもない限りやめとけ」


ブランズ連合国艦隊が静かに動きを止めた。


ドルート帝国艦隊にも同じ情報が流れ、ざわめきが広がる。


「日本が艦隊を呼ぶらしい!」

「戦争する気か!?」

「いや……“威圧しに来た俺らがビビってる”状態やろ……」


都市全体が緊張に包まれる。



日本代表団会議室では、鷹津が最後の確認をしていた。


「さて……こっからが本番や。

 第六機動艦隊が来るまでに、会議の空気どう変わるか……楽しみやな」


外交官が苦笑する。


「副大臣、楽しんでる場合じゃ……」


「楽しんでへんよ。

 ただ、“舐められるんはまっぴらごめん”ってだけや」


そして――


上空に低い警告音が鳴り響き始めた。


『こちらレジーナ港湾局!東方海上より多数の未確認艦影接近』


職員が振り返る。


「副大臣! 第六機動艦隊が見えました!」


鷹津が立ち上がる。


「よし。

 世界会議の開幕前に……ちょっと“態度”見せたろか」

後俺九州旅行にいくから次は九州関連の場所出るかもね。


後頑張ったからほめて

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