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未来の日本 異世界に転移する  作者: 青識
2章 未来日本 過去の友人そして新たな動乱

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外伝 第27高機動RA大隊vs第7緊急対応防衛RA大隊 02

メリークリスマス

皆さんお元気ですか?


私からささやかなプレゼントをどうぞ!


後まじで今回めちゃ長くしました。

「第1・第2部隊は射撃継続!

第4・第5班は側面警戒!雷蝶5機が抜けてくるぞ!」


霧島二佐がモニターを睨みつけながら叫ぶ。


”やはり第27と言うべきか…真正面から抑え込める相手じゃない…”


炎機は防御と安定性が売りだが、瞬発力と機動では雷蝶の足元にも及ばない。


その差を補うためにこの陣形を形成していたが…


こうなれば第3にしとけばよかった…


「第2部隊!敵がビル上から接近!高速だ、警戒しろ!」


上空。


ビルの影を利用し、雷蝶が跳び上がってくる。


「真上だァッ!」


隊員たちが慌てて砲口を上げるが、すでに遅い。


雷蝶が高速で縦回転しながら降下し、ビームサーベルの光跡が炎機を一機を切り裂いた。



「6番機は下がれ!クソッ!邪魔だ!」


そういうと彼女は炎機に取り付けられていたショットガンを撃ち雷蝶を砲弾と言う無数の刃で切り裂いていく。


それと同時に彼女は部隊に指示を出していく。


「第二部隊は後退第3ラインまで後退し半分は本拠点に動かせろ!最終防衛ライン形成しとけ!第一は囮として残りつつ後退!数を減らせ私もなるべく残る!第3は左舷後方に展開している別動隊と合流せよ!第4は右舷に接近しつつ敵機を妨害しつつ前進しろ!後方に潜り込み二手に分かれ3方向の攻撃をやれ!」


_____________________________________


30秒前 第27高機動RA部隊


長瀬二佐の声が通信に轟く。


「第1部隊、中央突破!

第2部隊、後方撹乱に回れ!

第3・4は左右から包囲、レーダー網の中枢を落とせ!」


「「「了解!!」」」


雷蝶特有の青白い残光を引きながら、24機が三方向へ散開する。


ここに来るまで6機が撃墜させられているのだ。


だが高機動型の真価はここからだ。





「09番機撃墜!12、13番機も大破しました!ああ!中隊長が撃破!第2部隊ほぼ壊滅状態です!第二部隊の損害率50パーセントを超えました!」


絶望的な報告が彼の耳に入ってきた。


「何が起きてる!——第1部隊、俺に続け!」


彼の前にいる炎機が大盾のようなビームシールドを展開し、

雷蝶の切り裂きに耐えようとする。



だが、彼らは止まらない。


「長瀬二佐!」


「ならば一点突破だ。エンジン出力を最大まで引き上げろ!俺に続け!」


「了解ッ!!」


雷蝶5機が矢のように一直線に並び炎機へ突撃する。


その速度は一瞬、空気摩擦で機体が白く霞むほど。


「来るぞ……耐えろォォ!!」


炎機の盾が火花を散らす。

だが——


──衝突の瞬間、炎機の機体がが縦に割かれ左右へ割れた。


雷蝶の神速ともいえる攻撃に、耐久力が追いつかなかったのである。


炎機が真っ二つに割れるその間から雷蝶が体を覗かせる。


それを見た第7部隊の隊員は一瞬硬直した。


そしてそれを見逃さず確実に倒していく。


長瀬率いる第一部隊は突破に成功したのだ。


残すは他の部隊の合流を待つだけ…

彼らはそう考えて居た。


だが…

その考えは一瞬で崩れ去る。


一つの通信が彼の耳に届く。


「こちら第三部隊包囲されました!助けてください!」


「回避しろ!なにやってんだ!死ぬぞ!グワッ!!」


「17番機大破!19番機被弾!右腕喪失!各機散開!」 


長瀬二佐が的確に指示を出してく。


”クッソ!こちらの残存してるRAは17なのに対して相手はまだ20以上はいる!

どうにかして突破しなければ…”


長瀬二佐は、数秒だけ言葉を失った。


その短い静寂の間にも、雷蝶の外装を焼くように弾丸とビームが周囲をかすめていく。


深く息を吐き、考えを上書きする。


――戦況は最悪だ。

残存機、17。

相手は12。

機体性能は雷蝶が上だが、炎機は防御が厚い。

突破力はあるが、消耗戦では不利。


それでも、まだ負けではない。


「第3と第4の合流を待てば俺らが死ぬな……ならば――」


長瀬は、決断した。


「第3の救援にはいくな!あいつらは自分たちで包囲を突破できるはずだ!全機、指揮権を俺に一元化! 散開戦術は捨てる!残存雷蝶は“槍陣形”に移行しろ!」



「隊長、それは近接前提だぞ!」


「これ以上、兵力差で削られ続ける方が危険だ!突破で一気に崩す!」


「了解ッ!!」


雷蝶達のスラスターが同時に咆哮を上げ、蒼い残光が一直線の軌跡を描く。


その頃――。


同時刻

第7緊急対応防衛RA部隊 第2・第3残存部隊


霧島二佐は砕けたシールドの残片を投げ捨てながら、各隊の報告を受けていた。


「第二部隊、残り残機4機です……!」

「第三も4! 予備弾倉、残り30%以下!」

「隊長、27が密集陣形に移行……中央突破を狙っています!」


「第4は既に敵部隊級との交戦で全機やられてる…」


霧島は奥歯を噛みしめる。


「正面突破……こちらの防御を力押しで抜きに来る気か。」


炎機は防御が売りだが、突破力の高い目標に横から崩されると弱い。


「……ならば受け止めるしかないわけだ。」


彼女は短く息を吐き、迷いなく命令を落とす。


「第二はショットガン構えろ!第三はシールド全面展開!第一はヒートサーベルを展開。

残った炎機全てで中央を固める!

左右は捨てていい! 正面だけを押し返す!」


「了解ッ!!」


5機の炎機が横一列に巨大盾を構成し、光の壁のようなラインを作る。


その壁の中央に霧島機が立つ。


両部隊の死力を尽くした一点衝突は避けられない。



数十秒後…


――衝突


「全機、出力最大! ――突っ込めぇぇッ!!」


長瀬の雷蝶5機が先頭で蒼い槍となって突進する。


炎機の防衛ラインが光を放つ。


「来いッ!!」


霧島が叫ぶ。


――次の瞬間。


轟音。

閃光。

衝撃波。


模擬戦とは思えない凄絶な数十秒が過ぎる。


ビルの窓ガラスが一斉に砕け散り、地面はクレーター状に抉れ、

雷蝶と炎機の複合シールドが火花と爆風を撒き散らした。


通信が次々と途切れる。


「3番機大破!!」


「シールド崩壊! 持ちません!グワッ!」


「雷蝶1番、推進剤切れ! 撤退不能!ああ!あいつらショットガンを俺に!グ!」


「炎機2機撃破!ですが前線維持困難――!!」


互いの第一陣がぶつかり合った結果――


最前線に残っていたのは、

雷蝶3機

炎機2機


そして、それぞれの隊長機のみ。


静寂が訪れる。


焦げた路地に、砂煙が薄く漂う。



長瀬の雷蝶が肩の装甲を砕かれ、右腕が痙攣している。


霧島の炎機は左腕が完全に吹き飛び、跪いた状態だ。


どちらも、あと一撃で倒れる。


長瀬は操縦桿に手をかけた。


霧島はビームバルカンのスイッチを押そうとし

長瀬は左腕についているレーザー発射装置に手をかける


再度、互いに照準を相手だけに向ける。


緊張が極限に達した、その瞬間――。


「……そこまで!!」


模擬戦管制のアナウンスが轟いた。


「両部隊とも戦闘継続能力を喪失。これ以上の交戦は禁止する!

模擬戦は――引き分けとする!」


同時に全機の武装に安全ロックが強制的にかかる。


長瀬は肩を落とし、息を吐いた。


霧島も、座席に背を預けた。


――こうして、

第27高機動RA部隊 vs 第7緊急対応防衛RA部隊の死闘は幕を閉じた。


勝者はいない。

しかし、互いの力量と誇りだけは確かに刻まれた。



そして…


模擬戦後 休息エリア


金属のきしみとブースターの冷却音が響くなか、双方の整備兵が急ぎ足でRAに群がる。

その少し離れた場所で、装甲が煤にまみれた隊員たちがぞろぞろと歩き出す。


「……生きて帰ってきたぜ。マジで死ぬかと思った」


雷蝶のパイロット・02番機の斎木が、ヘルメットを外し大きく息を吐く。


「そりゃあんだけ突撃すりゃ死にかけるわよ」

そう言ったのは第7防衛部隊・炎機の女性パイロット、(かすみ)

先ほど雷蝶をショットガンで切り裂いた“張本人”だ。


斎木は苦笑しつつ、霞に手を差し出した。


「いや、あのショットガンは本気でビビった。あれ実戦じゃ普通に死んでるからな。お見事」


「そっちこそ。あの中央突破は反則よ。あんな速度で盾割られるなんて聞いてないわよ」

霞も手を伸ばし、しっかりと握り返した。


指先は震えていたが、戦友に向けるそれは確かな敬意の握手だった。


横では、別の隊員同士がやはり手を取り合うように肩を叩きながら話している。


「お前ら第3、よくあそこで持ちこたえたな」

「いやいや、完全に包囲されて死ぬと思ったわ!雷蝶の機動力まじでやばすぎだろあれ!」


「炎機も硬いよな。外付け装甲割るのに何発ぶちこんだと思ってんだよ」


「それでも突破してくる雷蝶のが異常なんだって!

あの突撃はシャレにならん」


両者とも笑うが、どこか疲労と達成感が混ざった顔だった。


そこに長瀬二佐と霧島二佐が歩み寄る。


「……よく戦ってくれた」


長瀬が静かに言う。


霧島も頷き、言葉を続けた。


「双方、約半分が撃破判定。どちらが勝ちとは言えない…いや、むしろ互いに学ぶことの多い戦闘だったな」


部隊員たちから「確かに」「それな」と小さな笑いが漏れる。


その流れで、自然と両部隊のパイロットたちが輪になり、

互いに手を取り合い握手を交わしていく。


焦げた手袋、震える腕。

それらが触れ合い、握られ、また次の隊員へ。


「またやろうぜ!」


「次は負けないからな!」


「今度は飲み会で勝負しようや!」


「いや機動戦で勝ってから言えよお前ら!」


笑い声が乾いたコロニーの風に溶けていく。


最後に、霞がふっと表情を和らげて言った。


「生きて帰れたなら、それでいい。模擬戦だろうと、死ぬほど怖かったんだから」


それを聞いた斎木も肩をすくめる。


「お互い様だ。……次やる時は手加減してくれよ?」


「そっちが突っ込んでこなきゃね」


再び、しっかりと握手が交わされた。


その瞬間だけ、そこにいる全員が“敵でも味方でもない、同じ空の下でRAに乗る者たち”

だった。

感想で”なんで日本人が拉致されたの?”という質問が結構来たので次の話にこの異世界の神話も含めて書いておきました。


これで皆さんの疑問が解消してくれると嬉しいのですが…

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