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未来の日本 異世界に転移する  作者: 惣菊
2章 未来日本 過去の友人そして新たな動乱

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2ー6 圧倒的な力

ここまで早くかける様になるとは…

晴天にある一つの暗い点…

それは災いとなるか希望となるか…







機械国家ムー軍隊所属 第一攻撃隊


現代のアルドルフ-16(現代のF-16)5機からなる航空機がエルフ大首領連合に向けて鉄槌を下す為に飛び立った。


高度5000、速度マッハ0.9。

編隊は低空へと降下し、レーダー探知を避けるため山影を縫うように進む。

やがて目標の谷間が見えた瞬間、電子警戒装置が警告を発した。


「敵レーダー照射! 迎撃が来るぞ!」


暗雲を裂くように、連邦の対空砲火が唸りを上げる。

弾丸が空を切り裂き、編隊の間をすり抜けた。


「全機、散開!」


隊長の号令で第一攻撃隊が一斉に左右へ散開、地表すれすれを突進する。


イーグル1は照準を合わせ、兵装を解放した。


「フォックス3!」


首領連邦の基地に向けて、誘導爆弾が次々と投下される。


だが次の瞬間誘導爆弾が地表から100mも離れた所で突如爆発した。


「魔道障壁か!」


「敵部隊接近!数12」


隊長である彼の額に汗がにじむ。


「各機再度散開!散らばれ!」


空は炎と閃光に満ち、旋回と急降下が交錯する混乱の渦だった。

ムー空軍のアフドルフ-16、コールサイン「イーグル3」は激しい機動を続け、敵の射線をかわしながら反撃の機会を探していた。



汗が額を流れ、HUDの警告ランプが点滅する。

その時――背筋に冷たい悪寒が走った。


「……後ろだ!」


レーダー警告装置がけたたましく鳴り響く。


ミラー越しに、銀白の魔道騎士が自機のテールをぴたりと追従しているのが見えた。


魔道騎士が持つ銃が魔力をチャージしはじめる。


「フォックス2! ……ちっ、外したか!」


イーグル3は急旋回してミサイルを放つが、敵は信じられないほどの機動で回避。

逆に距離を詰め、背後から食いついてくる。


HUDに赤い三角形の警告が点灯し、警告音が耳をつんざいた。

「くそっ、ロックされた……!」


心臓の鼓動が速まる。

冷たい汗が背中を伝う中、パイロットは必死に機体を地表すれすれへと急降下。

視界がGで狭まり、世界がトンネルのように歪んでいく。


「……落ち着け、まだやれる……!」


だが背後の首領連邦機はなおも離れず、まるで影のように追いすがる。

まるでパイロットの動きを先読みしているかのような不気味ささえ漂っていた。


次の瞬間、敵機の銃から閃光…


「魔弾の射出を確認!」


僚機の叫びが無線に響いた。


「ここまでか!」


最後を悟った時…


無線から声が聞こえた…


「後は私がやろう」


その声が聞こえた瞬間彼の後ろを追尾していた魔弾が上空から降りてきた閃光に貫かれる。



閃光が来た方向を見上げると巨大な黒色の人型の何かが空にたたずんでいた。


時は少し遡る事15分前…



日本自衛隊所属「焔暗(あんこん)」専用輸送艦 Rー12


「焔暗の整備はどんな感じですか?」


パイロットである安室 薫(あむろ かおる)が整備員に話しかける。


「条約違反の兵器わんさか積んでますから整備がめちゃクソ大変ですよ…」


整備員が苦笑しながら薫に話す。


「ブラックホールに分子分解弾…なんなら超新星爆発を起こせるぐらいの強さがありますからね…過剰な武力は恐ろしいです」


そう言って整備員が目を向けたその先には巨大なRAが威厳を醸し出しながら佇んでいた。


100m級RA「焔暗(あんこん)

本機は広範囲の殲滅に特化しており条約において行使する事を止められている数多くの兵器や武装を内蔵している。


「整備員としての誇りと威信にかけて()()の整備はちゃんとしていますよ」


「頼む」

薫が笑いながら整備員にそう伝える。


そしてその場を離れようとした瞬間管制員が無線を通して彼にある事を伝えてきた。


「なに!?

ムーの戦闘機部隊が攻撃されそう!?

すぐ出撃できるのは俺だけなのか?

分かったすぐ出撃する!」


薫の表情が一気に曇る。


「今すぐ出撃しなければ…出撃出来そうか?」


そして彼は



機体の胸部ハッチが開く。

パイロットは深く息を吐き、無言でコクピットへ乗り込む。

システムが立ち上がり、ヘッドアップディスプレイに赤い文字が走った。


【機体認証:RA-07 焔暗】

【全系統リンク良好】


「焔暗!起動」


その声と共に、全身の装甲が低く唸りを上げ、背部の推進ユニットから炎のような粒子が舞った。




R-12 出撃ハッチ


リフトが上昇し、甲板が開けた。

外は晴天。穏やかな海の上に黒点が現れる。。


「焔暗出る!」


背部スラスターが轟音を響かせ、RAは甲板を蹴り飛ばすように宙へ跳び出した。

漆黒の巨体は夜空を切り裂き、稲光を背に紅のラインを煌めかせる。


その姿はまるで、闇を纏う神。

単機であっても、戦場を揺るがす存在感を放っていた。


「目標宙域まで、最短で突入する。――待っていろ、首領連邦。」


焔暗は雲を切り裂き、向こうへと消えていった。


そして時は現在となる。


「ムーの戦闘機は死にたくなければ離脱しろ!」


その声を聞いたムーの空軍は宙域を離脱し始める。


「重ターボレーザー起動!」


そして焔暗の左腕を首領連邦の魔道騎士に向ける…


一瞬の閃光…


それと共に魔道騎士が消えた。


搭乗者はそれすら気づかず死んだだろう…


そして他の魔道騎士が焔暗の周りを囲う…

それに何事もなかったかの様に焔暗の周りに展開していた魔道騎士が突如爆発し始める。


「小型ブラックホール生成」


それすら気にせず焔暗は右手の手のひらを基地にかざす…


そして…


赤黒い球体が基地を一瞬にして飲み込んだ…


あたりにあったであろう森林を全て巻き込んで…

今更だけど俺左利き

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― 新着の感想 ―
本気で考えれば気付くことですが、「自分にとって当たり前のことが、他の誰かにとってもそうだとは限らない」。 それゆえ、「自分にとって当たり前のことを疑わないのは、愚かなことである」。 このことに気付い…
自分たちこそが最強だと信じていた者は、相手の力を直接思い知らされるまで、自分たちより強い者の存在を受け入れない。 大首領連邦のエルフたちは、その典型ですね。
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