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未来の日本 異世界に転移する  作者: 惣菊
2章 未来日本 過去の友人そして新たな動乱

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2-5 混乱

紀元2600年を聞きながら書くのは楽しいぞい


自分でもよくここまで早くかけたことに感服してる。

「山口外務大臣まもなくRA部隊がこちらに来ますのでご準備をお願いします」


若い外務省の職員が山口に切羽詰まった口調で話す。

彼の背中からは尋常ではないほどの汗が流れ出ていた。

その汗はまた日本が戦争という道に進んでしまった事に対する一種の恐怖からであろうか。


山口もまたその顔に苦悶の表情を浮かべていた。


「日本が…またも戦争に足を突っ込んでしまった…クソが…」


山口は現在67歳、今の日本の平均寿命が200年から300年であるから2020年代ごろの人からすれば20代前半から30代前半という比較的若い部類に入る。

だがそれでも彼は5年間ずっと日本の外務大臣を務めていた。


そんな彼の性格は非常に真面目だがユーモアがあり温厚な性格だと言われた。

そんな彼が人前で悪口を言ったのは彼がいかにこの状況に怒りを表している。


あたりは一瞬で凍り付いた。


「俺にもしももっと外交力があれば一瞬で片付いたものを…」


そんな空気をよそに山口は自分の力の無さに無力感を覚えた。


_______________________________________________________


一方その頃…


ムー領海 イージス艦「ランド」


「……25、いやまだ増えている。未確認機、距離150キロ、高度5000!」

レーダー士の声が緊張で震える。


艦長は椅子から身を乗り出し、スクリーンを睨みつけた。

「識別信号は?」


「反応なし。IFF未照合、正体不明です!」


艦内に警報が鳴り響き、赤色灯が回転を始める。

甲板では対空ミサイルの発射管が起動し、砲塔がゆっくりと空を追尾する。


「これは訓練ではない。全乗員、対空戦闘配置!」


艦長の命令が響き渡り、乗員たちが一斉に動き出す。

モニターに映る未確認機の群れは整然とした編隊を保ち、まるで意思を持つかのようにロンドへと接近していた。


「30機……」

副長が呟く。


その時、電子戦士が声を上げた。

「電波妨害を検知! こちらのレーダーが乱されています!」


艦橋に一瞬、静寂が走る。

「……交戦準備。これ以上接近するなら撃ち落とす」

艦長の言葉は低く、しかし揺るぎなかった。


イージス艦ロンドは、かつてない緊張の中で、迫り来る“分かるはずもない大宮第一部隊”に照準を合わせ続けた。


_______________________________________________________


「ロンドのレーダーがこちらを敵と誤認しています! 迎撃態勢に入りました!」


中隊長

「IFFコード送信、急げ! 通信チャンネルを開け!」


通信士

「こちら大宮第一RA中隊! 現在演習飛行中、未確認反応は我が部隊の航空機群! 繰り返す、味方である!」



イージス艦ロンド 艦橋


通信士

「艦長! 大宮第一RA中隊から通信、友軍識別信号を受信!」


「……何だと? 確認しろ!」


「信号一致! 未確認機群、全て味方RA機です!」


艦橋に一瞬、安堵の空気が流れる。だが艦長はすぐに声を張り上げた。

「全砲塔、セーフティを解除せず保持! ミサイルも待機状態のまま!」



「危なかったな……もう数秒遅ければ発射していた。」


_______________________________________________________


大宮第一RA中隊


「あと少しで山口外務大臣がいる場所につく!準備しとけ!」


「大臣の安全を確認!ポイントD-12に強行着陸!フォームチェンジ!」


秋山が飛行形態がRA状態に移る。

主翼が降りたたまれ背中に折りたたまれる。


飛行機から人の形をした機械がムーの空港に降り立った。


隊長機から二宮が降りる。


「山口外務大臣そして関係者の皆様今回の護送をさせていただきます大宮第一RA中隊隊長の二宮と申します。

では急ぎ出発します。

急ぎましょう」


山口ら使節団は急ぎ飛行機に乗り始めた。


そして…


ほんの数分にして準備が整う。


「先発隊としてBは先行しろCは左舷D部隊は右舷を警戒しろ!A部隊は後方でE部隊は下を対応しろ!」


二宮が的確に指示を出す…

だが…


次の瞬間…


RAにブザーが鳴り響く…


”緊急事態発生未確認飛行物体を感知その数およそ6、その全ての全長は25mほど全てが未知の金属で構成されています”


「嘘だろ!?まさかRAだというのか!?総員戦闘準備!山口外務大臣は急ぎ搭乗して下さい!」


山口大臣はその言葉通り電光石火のごとく飛行機に乗り込む。


そして彼はパイロットにこう伝えた


「秘匿コード荒天(こうてん)を起動せよ!急げ!」


「了解!」


パイロットはその命令を受けた瞬間コードを入力し始める。


ーシステム認証完了ー


と表示されると飛行機の尾翼から主翼の間が開き重レーザー砲が現れる。


「RA部隊に美味しいところばかりを取られるわけにはいかないからな!」


「未確認飛行物体来ます!」


「よく狙って撃ち抜くんだ!」


「はい!」


その頃RA中隊は…


「全員配置についたな!撃ち方用意!撃て!」


そういうと30機からなる閃光が未確認飛行物体を貫く…


そして…


未確認飛行物体は炎上しながら飛行機の滑走路に墜落するものもあれば空中で完全に木端微塵になる機体もあった…


そしてその墜落した未確認飛行物体にはエルフ大首領連邦の紋章が入っていた…

今更ながらに現代戦は首都が落ちるかどうかの争いになるのめちゃくちゃ怖い

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― 新着の感想 ―
なるほど、エルフ大首領連邦は、魔法だけでなく機械技術にも自信が有ったのですか。
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