1-28 トループ王国の終焉
夏休みに入ってまだ一週間だけど一つ書けたから上出来だよ。
トループ王国 首都トループ 城下町
「安いよ~!リンゴ安いよ!そこのお嬢さん方どうだい?この真っ赤なリンゴが今なら2銅貨だよー」
城下町はいつもと同じように市場が開き様々な人がものを売っていた。
ある人は食べ物を…
「美味しいよ~!東から取り寄せてきた果物もあるよ~」
気前のよさそうなおじさんが元気よく果物を売っている。
ある人は怪しげな薬を…
「そこの者この薬を買ってみないかい?この薬はね傷口に振りかけるとすぐ直るポーションだよ…」
「悪いなばあさん俺らそういうのもう協会でゲットしてるからいいや」
人々がそのように日常を送れていたのはある理由があった。
一つは日本が攻撃したすべての部隊を全滅させ生存者がいなかった事、そしてその事を伝える人がいなかった事。
既に攻め落とした都市は一瞬にして自衛隊が占拠し、住民たちは都市から出れなくなっていた。
その為だれも軍が全滅状態であるか知らなかったのだ。
それは軍でも同じことであった。
トループ王国軍は嘘の戦果を言い続け、民はそれを信じ、トループ王国民はこの戦争に絶対的な勝利を期待していた。
そんな日常を眩い光を纏った一つの光が貫く…
ズガァァァァン
突然の雷鳴の様な音が王都を包み込む。
「ああっ!!!」
その音を聞いた人々がとっさに悲鳴を上げる。
そして雷鳴が落ち着いた瞬間誰かが声を上げる。
「おい!あれを見ろ!!」
誰ががそう言い、軍本部を指さす…
兵士達がいる場所から東の建物が爆発炎上し、崩れ落ちる。
本来なら東の建物は見えないのだ、なぜなら北、南、西、中央の建物によって市民には見れない位置に立てられていたのだ。
だが…
彼らの前には東の建物以外は見えてない…
つまり…
先ほどの攻撃で東の兵舎以外は全てもうなくなっていたのだ…
北は陸軍を南は海を東は空を守りその中央でそのすべてを管理しているはずだったのだ。
だが先ほどの一撃で王都防衛軍一万人、航空戦力50人、軍関係者2万人が一撃で亡くなった
軍を統括するための兵の寮が爆炎に包まれた。
そして…
連続する閃光と爆炎。
町には悲鳴に溢れ、人々は何処へ行って良いのかも解らずに逃げ惑う。
民は気付いた。
気付いてしまった。
私たちが挑んだ敵は今の人類では絶対に勝てない存在だと…
「バカなっ!!バカなバカなバカナッ!!!」
かろうじて残っていた兵士たちは機銃でそれに攻撃し始める。
「こちら王城防壁遊撃機銃一番隊!大至急援軍を!」
だれかが指揮系統に連絡をとるが帰ってくる言葉はなかった…
「撃ち続けろ!!どうにかしてあいつを…!!」
そう言い終わらずに彼らは光と共にこの世をさった…
そして…
城壁にいる全ての防衛隊は数秒経たずで全滅してしまった
「都防衛陸軍 全滅」
この情報は瞬く間に国王の耳に入り王城はしっぽに火をつけられたネズミの様に慌ただしく動いていた。
同 王城
「あぁぁ…もう無理だ…」
「陛下!気を確かに!日本軍が来ておりますが、空軍のドラゴンで対処しますゆえ!」
「むりだぁ…敵は強すぎる…」
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その頃自衛隊のある一つの部隊が向かっていた。
彼らの部隊の名は「第7師団」
彼らは北海道の千歳に本部を置いており歩兵が3000人RA100機、100m級RA5機によって構成されている。
本拠地は千歳にあり、北海道は山岳地帯が多いエリアなので山岳雪山用RA「山雪」が主に主力となり使用されている。
その特徴として、足の一部がが可変式であることが特徴である。
冬の山岳地帯であっても高速で動けるように、足をスキー板の様に変更が出来る使用になっており、雪崩なども引き起こさないために軽量化なども図られている。
装甲は古典的ではあるが、2100年代に主流であったSD装甲の発展型であるPD装甲を使用していたり北海道は野生動物などが多いためセンサー類も多く兼ね備えている。
色は全体的に白く、全体的に他のRAと比べて細くなっている。
また100m級RA「軌跡」も所属している。
(覚えていない人は”不幸と奇跡は突然に”を読んでね)
そして歩兵も74式突撃車に乗っている。
「敵の首都攻略するのに俺ら出る必要あったんかな…」
隊員の一人である三沢進が隣にいる渋沢こうに話す。
「RA数機じゃあ敵の王様を捕虜にできないしね、なるべく民衆の被害も抑えるためにはこんな感じの歩兵隊が必要なんだよ」
「でもさぁ…俺らのもつこの97式電磁装填銃っていわばRAの装甲すら貫く代物じゃん?だから撃ったらまじで体ばらばらになるよな…」
三沢が手に取った97式電磁装填銃は陸上自衛隊で使われている最新鋭の機動武器と呼ばれる分類されるものである。
「まあね…、でもあと少しで着くよ到着したら俺らはRA部隊が先に確保した道を使って突入する。」
「ブザーが鳴れば俺たちは一気に戦場だぜ!」
そして先遣隊から連絡が届く。
「こちらブラボー1より突撃隊へ城門にいた兵士は一掃した。通っても問題ない」
「こちらチャーリー3より突撃隊へ民衆がパニック状態だ指定されているポイントから侵入せよ」
「OK!じゃあ俺らは仕事に就くぞ!」
そしてブザーが鳴る
「車降りて一気に王城へ向かうぞ王城は入り組んでるらしいから先遣隊が先に入って地図を完成させてくれたらしい」
部隊全員が一気に突撃車を降りて先遣隊が記したルートを進み始める。
「道に迷わなくてよさそうだ!」
「とゆうかそれなら先遣隊が王城を占拠した方がいいんじゃ…」
「先遣隊はどうやら近くにいる防衛を任せられている部隊と交戦するらしいから手が空いてないらしい」
「だから俺らの役割になるのか!それにしてもいくら安全だとしても入り組みすぎだろ!」
彼らは王国が作り上げためちゃくちゃな道を進んでいた。
確保班の隊長である田上健一は通信兵からある連絡を受け取った。
「こちら上空偵察隊目標の壁は既に占拠完了、第一偵察隊が城壁を30秒後に爆破し穴をあけるそうだ。だからルートを変更し、そちらから侵入せよ」
「了解した。王城の壁は既に占拠出来たらしい俺らは進路を変更してそこから侵入するぞ」
「「「了解!」」」
次の瞬間どこからか爆発音が響き渡る。
そう…
城壁の爆破に成功したのだ。
「よし!いけるな!全員機動強襲型にモードを変更して一気に行くぞ!」
「「「了解!」」」
そういうと彼らは腕についてあるボタンを押す。
するとバックパックについていた車輪が降りてきて彼らの足に装着される。
「こちら確保班強襲モードに変更完了!」
そして彼らの目の前にもくもくと煙を上げている場所が現れる。
そう、爆破されて王城の壁だ。
「これより王城内に侵入し、国王をとらえる!各班員は注意しつつ前進するぞ!」
「了解!!!」
そしてさらにもう一つの通信が入る。
「確保隊!こちら先遣隊、敵勢力はほぼつぶしてある。合流ポイントはD-2‐4繰り返すD-2‐4だカタストロフ級滞空殲滅型RA「連風」が待機している。国王がいるエリアはサーモグラフィイで確認し、念のためRAによる監視も続けているが、今のところ動きはないからそのまま行ってくれ」
「了解した」
「みんな聞いてな?急ぐぞ!総員ワイアーとクラック確認したな?王様がいるのは5階俺らが今いるのは一階だ。天井ぶち抜いていくぞ!」
そういうと彼はクラックを上に向けて撃つ。
それはまっすぐ天井を突き破り穴が開く。
「ワイアーで上った後もう一度同じことをやる。じゃあ行くぞ!」
田上達は先ほどしたこと繰り返し、5階にたどり着いた。
そこには王様らしき人が一人しかいなかった。
「ひぃぃぃぃ…日本国の軍人がここまで…来てるなんてぇぇぇ…」
「トループ王国の統治者だな黙ってついてきてもらう。もし逆らうなら腕のどれかとは泣き別れだ」
そういうと国王はあまりの恐怖から気絶してしまい倒れてしまった。
「こちら田上、国王を拘束したこれよりエリアから脱出する」
「了解!よくやった!これで戦争は終わるだろう!」
次章 ムーとアトランティスそして日本その三つの国が交わる。
そしてー人間種と多種族の差別ー
では皆さん夏休み中は多分一瞬でエピソードが投稿されたりすることになることをここに誓います。




