1ー23 未來
あれ…この話のタイトルどっかで聞いたことがあるな……
プロン帝国 グランツ
時を少しもどしまだ転移陣が破壊され直後の頃…
そこにはまだ避難が出来ていない人々が大勢いた…
軍による避難誘導は上手くいかず今この都市から脱出出来たのはたったの1%つまりたったの1000人しか避難が出来なかったのである。
これにはいくつかの理由がある。
一つ目に完全なる奇襲によりほとんどの兵士が砦に向かい避難誘導する兵士が訓練時の4分の1の人数しかいなかった事
2つ目に扉が正門を除く3つのうち2つが使用不可になっていた事。
3つ目に街のあちこちにリッチが放った魔法が次々とあたり家が押し潰され生き埋めになった人も多くその家族を助けようとして残っている人もいるからだ。
「ヒーラーは!!どなたか治癒魔法を使える人はいませんか!!娘を・・・娘を助けてください!!誰でもいいから!!」
父親らしき人の手には顔から血を垂れ流し左足がありえない方向に曲がっている女の子が抱かれていた。
「お母さん!!どこにいるのー!!」
「クソ!!なんでこんな事に!!」
「もうおしまいだ!!」
「だれか!!助けてくれ!!姉が家の倒壊に巻き込まれたんだ!!」
誰の口からも希望が出てこないたった30分前までは当たり前の日々を過ごし明日もそう続くと思っていたのだろう。
ある父親は娘と買い物に、ある少年は母と一緒に近くのパン屋に買い物をしに、姉が嫁いでそのお祝いに向かっていた青年の当たり前が、今崩れ去った…
そして彼らを更なる絶望へと導くかのようなが街の中心部に衝突した…
その轟音と共に今度は空から炎を纏い轟音を轟かせ何かが突っ込んできた。
誰もがそれにより命を落とすだろうと考えたその瞬間、都市の真上でそれは急転回し目の前に巨大な船が現れる。
それは日本自衛隊第39護衛艦隊である。
旗艦 超神弩級宇宙戦艦未來型一番艦「未來」第一艦橋
「全RAを救助に回せ!水門型は全艦、避難誘導を頼む黒潮はこの艦と一緒に敵勢力に対し攻撃を行う!」
「全主砲門、敵勢力へ向け旗艦第3戦速へ移行、移動機銃隊、高角砲隊は自由射撃を許可する直ちに開始せよ!!」
そして…全砲門が敵に向いた瞬間…敵兵力の内半分が消し飛んだ…
「こちら移動機銃隊より連絡上空に人を確認敵兵士と認定してもいいか?」
「射撃を許可する」
「了解した」
突然の事態に悪魔達は…
「なんなんだよ…あれは!!」
「ヘルファイア!!」
悪魔達はおのおの攻撃をするがそれが全く効かず混乱していた…
その次の瞬間…
その一瞬隣を飛んでた悪魔の胴体が貫かれ頭が飛び腕がもがれ足がなくなった…
つまり消し飛んだのである…
「おい!どうしっ!」
そう言い切る前に彼は気づいてしまった目の前にいる存在が決して勝てない存在であると…
その瞬間彼はこの世から消えた…
そして艦隊がきて約3分上位悪魔は一匹残らず全滅した。
残っていた敵もRAそしてドローンにより命を散らした。
「こちらRA6番機火災発生地域に向かい消化を開始します」
「こちらRA4番機瓦礫の下敷きになっている人がいる模様、これより救助に移ります」
「こちら未來より各艦へ敵勢力は全滅させた。これより救助活動に移れ」
こちら35番艦より連絡負傷者の手当てをやってるが手が足りないこっちに医療班を回してくれ」
「こちら黒潮所属RA希より35番艦へ既にそちらに向かっている」
「おおっ!医療用RAがこっちにきてくれるか!ありがたい!」
「こちら未來9時方向に停泊完了、重傷者はこちらに送ってくれ」
「今の所死者は3000人を超えています内訳は一般人2000人兵士が1000人です」
「クソッッッ!!俺らがもっと早くくればこんな事には!!」
「よせ、ほとんどの艦隊が我々を含めて第5層の捜索に出向いてた、この未來だからこそここまで早く行けたんだ…」
「でも…もし…我々が第4第3層にいたら少しは早くつけたかもしてません…」
「でももしはやめろ、第4第3層にいたら20秒は速くここ来る事が出来ただろうが…もうこの話はよそう…今は少しでも生存者を助ける事に集中しろ…」
「はい…」
宇宙戦艦「未來」医療室
そこでは先ほどの戦闘の負傷者の手当てが行われていた。
「急患です!!年齢10歳ほど、瓦礫の破片が頭部に当たり出血しています。左足が骨まで見えています。至急医療ポッドを!!」
「だめだ全部使われている!!」
「そんな……」
「一つ医療ポッドが開きました!」
「ならそれをこっちに回してくれ!!」
「エリア3に医療班を送ってください」
「近くに医療大隊がいたそうでもうすぐで医療大隊が到着します!」
「良し!!医療大隊が来るなら問題ないな!!」
「倒壊した家屋の下敷きになっている人が多い、人手が足りないからこっちにも人を送ってくれ」
「了解した」
日本ってさ漢字の意味だけで直訳したら太陽の本とかいう意味わからん意味になるよね…




