1ー22 悪夢の行進
すいませんバックアップをせずにサイトを消してしまい書くのに時間がかかってしまいました…
申し訳ございませんでした
同日 プロン帝国 グランツにて
いつもの日常がそこには広がっていた。
グランツはもしもトループ王国と戦争が起きた際に備えここが最前線もしくは司令部として使用するため厚さたったの10m、高さ30mの巨大な壁が都市全体を覆っている。
そしてここの住人は10万人が住んでいる。
その巨大な壁から先は長の短い草が生えているのみであり、見通しは良い。
ここから更に一時間程の位置にトループ王国との国境を超えてまで存在する巨大な森林が存在する。
今日も何事も無く、この勤務は終わるだろう。
誰もがそう思っていた。
「いやー今日もいい天気ですね!ドム班長!」
「本当に戦争をしているのか?と思う時もよくありますよね!俺も戦争中なのに仕事が終わったら酒場で飲んでますもん」
「それって…だめじゃなかったっけ…」
「あっ!!忘れてください!」
「こんな事上司に報告してたらこっちが疲れるだけだから別に言わんよ」
「良かったー」
今日もそして明日もそんな日常が続くだろうと第3城兵護衛部隊班長のドムがそう思った時だった。
ウウォォォォォォォ!!!!ウウォォォォォォォ!!
どこからか雄叫びが聞こえる。
「ん?なんの音だ?」
「物凄い音ですね…」
その叫びは一つや2つではなく何十何百が繰り出す物だった
「何だ!?あれは!!!」
班員の一人であるラッサーが指を刺した方向には森林があるそしてその方角の大地に巨大な軍勢が現れる。
「何だ!?まさかトループ王国の軍勢が攻めてきたのか!?まずい司令部にこの事を伝えろ」
班員であるネンは望遠鏡を覗き込む。
その隙にもう一人の班員であるグリーサーが魔線で司令部に緊急事態発生の旨を伝えた。
「違いますあ・・・あれは!グールです!!!グールの群れが向かって来てます!!なっっっ!!!中にはリッチがリッチも見える。空が・・・暗くなってる!!まさか!!そんなバカな!!総数1000を超えるぞ!!!」
さらに空中に十人ほどの人が浮いている。
「な・・・おいおい嘘だろ!!!あれは、まさか………悪魔か!!!召喚以外に悪魔が現世に現れる事はほぼない!!!」
「ならばあの悪魔は召喚されたというのか!!」
「王国が召喚したのか!!」
「機銃の配備いそげ!!!!」
王国が使用している機銃はフェルマー28式と呼ばれ分間200発そして射程距離7000mである。そして弾倉は訳3000発が搭載されている。
既に射程圏内には敵を捉えている。
「撃ち方始めッッッ!!!」
ヴゥァァァ!!!
機銃は独特な音を出しその銃弾は敵の体を綺麗に打ち抜く。
さらに隣接している他の班も応戦を開始しその弾丸の量は分間およそ2000発が使われていた。
だがそれを持っても敵の圧倒的な数そして再生能力により機銃による効果は非常に限定的だった。
そんな中リッチが巨大な岩を繰り出す。
それは単なる岩ではなくまるで弾丸かの様にそして吸い込まれるようにして…
「避けろォォォォォォ!!!」
そう言った瞬間間横を岩が掠める幸い全員がそれを避けたようだだが…
「機銃が完全に破壊された…」
「司令部より連絡!!転移魔法により第8師団がもう間も無く到着するそうです!!」
コォォォォォ グゴォォォォォォ・・・!!!
だがその連絡は彼らには全くの救いにならなかった…なぜならこの訳10分の間に敵は既に目の前に迫っており魔物が城壁へ迫ってきているのだ。
当面の間はたったのこの城壁にいる他の班を合わせたとしても50人で城壁を守り切らなければならない。
「クソ!!!魔線が混乱して情報がこっちまでこない!!
「機銃常設してある10機のうち5機が消失!!残りも全弾を全て無くなったそうです!!」
「大変です!!敵勢力の中に上位悪魔を10体確認したそうです!!」
「直ちに援軍を送るよう進言しろ!!そうしなければここグランツは持たんぞ!!」
「撤退命令が出ました!!各班は直ちに指定されたポイントまでに後退しろとの事です!!」
「この状況で撤退ができるわけがない!!」
「この城壁にはもし通常の方法で撤退できない場合はロープを使い撤退する様言われているだろう!!こっから行くぞ!!」
そしてグリーサーが最初に降り始め次にラッサーそしてネンが降り始めた。全員が降り、次の戦線に向かおうとして瞬間上空を巨大な岩が通り過ぎていった。
「クソ!!敵がもう民家まで攻撃し始めているのか!!」
「民家が密集しているせいでどこに着弾したか見えない!!」
「いいから次のポイントまで撤退するぞ!!」
一方その頃グランツの司令部では…
「王都より連絡!!転移ができないそうです!!先程の攻撃により魔法陣が破壊され転移できません!」
次々と訪れる絶望的な状況に司令官であるレイは対応が全て後手に回っている事に気づき始めていた。
だがそれでもどうにかするために彼は必死に頭を回していた。
「今動ける、訓練兵、正規兵をここに集めろ!!報告と同じならばやばい、上位悪魔十人などここの兵力で対応できる訳がない!!」
「ですが敵兵力の内2割は既に壊滅させましたが…」
別の通信兵がとび込んでくる。
「何事だ!!!」
司令官が問いただす。
「グランツの砦が一部突破!既に住民の避難は既に開始されていますが…守備隊はほぼ壊滅状態です!!」
「砦の兵士の全兵が第2戦線に加わりました!!」
これならば…時間稼ぎはできる!
そう思った時だった…
通信兵が切迫詰まった様な顔をし駆け込んできた
「大変です!!第2戦線は…6つの戦線のうち4つが陥落しました!!」
「住民の被害は…最低でも想像を絶するほどの被害です…」
「何人だ…」
「今現在の死傷者は1000人を超えました!!」
「避難は今ようやく始まったそうです!!」
「予想被害は!!」
「最も楽観的に見積もってもグランツが突破された場合一般人の死者は12万を超えるでしょう…」
第3防衛ラインの形成をいそげ!!一般人の避難経路をなんとしても確保しろ!!」
そう言った瞬間
ドォォォォォン!!
とてつもない爆発が鳴り響く…
「状況報告!!」
「わかりません!!情報が錯綜していて!偵察兵によると第3防衛ラインに直撃したそうです!」
「日本は!日本はいつくるのだ!!」
「既に向かっているそうです!」
さらに別の通信兵がとび込んでくる。
「今度はなんだ!」
「日本が…日本軍が到着しました!コルベット級3隻駆逐艦級1隻、宇宙戦艦1隻がきたそうです!!」
日本自衛隊 第39護衛艦隊 コルベットが3隻、駆逐艦1隻、宇宙戦艦一隻からなる艦隊である。
水門型コルベットが3隻、35番艦、62番艦、138番艦。
陽炎型駆逐艦 黒潮
そして旗艦 未來型宇宙戦艦「未來」が在籍している。
一番艦未來、2番艦雪、3番艦桜が建造されている。
宇宙戦艦「未來」は宇宙戦艦としては速度が最も速く主砲による撃ち合いの際その高い機動性を活かし敵戦艦の死角に入る事を得意としている。
模擬戦等では単騎で大和艦隊と戦い結果として大和、駿河を奇襲により戦闘不能にし、武蔵の主砲6、7番を使用不可能にし、さらに越後は2番主砲を使用不可能にさせるという単艦では圧倒的な速度、そして攻撃力を持っている。
そんな艦隊がたった今グランツ上空に到着した。
あと宿題が多いので更新が遅くなります




