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未来の日本 異世界に転移する  作者: 惣菊
0章 プロローグ 今までの歴史

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0−0 プロローグ2100年から2150年

色々挑戦中…

■2115年:火星クーデター事件と星系間安全保護法


2115年、火星統治圏であるMSマーズセンターの管轄下にある研究所において、人体に深刻な悪影響を及ぼす薬剤が長期的に投与されていた事実が発覚した。


火星人口の約一割が影響を受けたことが明らかになり、火星住民の間で大規模な暴動が発生。


その後、暴動は反政府武装蜂起へ発展し、火星の三大宇宙港のうち一港が占拠される事態に至る。


MSマーズセンターは非常戒厳令を布告、五日間の戦闘の末に事態は収束した。


この事件を受け、地球・火星両政府は共同で「星系間安全保護法」を制定。


同法は後の「宇宙憲法」の基礎理念となり、


・医療実験の透明性


・入植地管理の国際監査


・星系間権益の武力保護規制


などの枠組みが形成された。


ただし研究所を支援していた複数の地球国家が強い非難を受け、地球圏全体の外交関係は急速に緊張した。


■2117年:星間航路の正式制定


火星・地球間の物流および移民船の増加を受け、両政府は最短航行軌道の精密解析に着手。

2117年、火星‐地球正式航路が制定され、これにより両星系の交流は飛躍的に安定した。


■2119年:火星‐FGT成立


 両星系間での武力衝突を抑制するため、100条以上の規定を持つ戦争条約が調印された。

 そのうち代表的なものが以下である。


・第一条


いかなる理由があろうとも、非戦闘員・民間人への攻撃を厳禁とする。


・第二条


武力衝突により発生した負傷者・遺体は双方が責任を持って救助・保全・埋葬を行うこと。


この条約は宇宙における初の国際戦争法体系として、後世に大きな影響を残した。


■2125年:火星人による地球テロ事件


2125年6月2日、地球において火星系住民による大規模爆破事件が発生した。

背景として、地球側社会における火星人差別問題が深刻化していたことが挙げられる。


死者:102名


負傷者:約1,000名


事件を受け、多くの地球国家が火星人の入国を禁止したが、一部国家は人道的配慮を理由に受け入れを継続。

だがそれでもなお地球‐火星間の関係は急速に対立へ傾き、ついに9月6日、地球は火星に宣戦布告。


■2125年:第一次宇宙大戦の勃発

本戦争は、従来の地上戦・艦隊戦の概念を根底から覆した。

戦場は宇宙空間へと完全に移行し、各種の新技術・新兵器が投入された。


●人口ブラックホール兵器

人工太陽研究の応用技術によって開発されたが、管理の困難さと暴発事故により味方へ甚大な被害を与え、短期間で運用中止となった。


●RAの登場

宇宙空間における“兵士個人単位の高速即応戦力”として開発された。


初めて開発されたRAの名はモーニングスターそしてRAは以降の世界において様々な活躍を果たしている。


モーニングスターはこの戦争において以下の戦果を記録した。


戦艦:3隻撃破

巡洋艦:7隻撃破

駆逐艦:12隻撃破


従来の艦艇よりも小回りが利き、急襲・襲撃・艦内制圧などに極めて高い効果を発揮した。


■人的損失


本戦争では、両星系の死傷者数は約3億人に達した。

戦争が長期化した要因として、星系間移動に長い時間を要したこと前例のない宇宙空間戦により戦略体系が混乱したことRA・新兵器などが戦争に導入された事が挙げられる。


■2134年:講和と宇宙憲法の成立


2134年7月12日、両星系は講和条約に調印し、第一次宇宙大戦は終結した。

これを機に、地球‐火星不可侵条約、宇宙憲法の制定が行われ、両勢力間の全面戦争は事実上封印された。


■2150年:核融合技術の実用化


次世代エネルギーとして研究されていた核融合発電がついに安定稼働へ至る。

しかし昔に想定されていた形と異なる形で制御していたため安全性が保障しきれなかったのと制御技術が極めて高度かつ危険であったため、初期の核融合炉は広大な砂漠地帯に建造され、厳重な安全管制下で運用された。

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