表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
未来の日本 異世界に転移する  作者: 青識or惣菊
3章 未来日本 新たなる大陸と遥か彼方の動乱

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

105/129

3-38 ドルマリス宇宙連合補給線破壊任務

皆さんお久しぶりです!

24話書き終わったので投稿し始めました!!

ドルマリス宇宙連合西部戦線補給回廊「ラグナライン」



そこには恒星間航路に沿って並ぶ輸送ステーション、エネルギー中継環、資源運搬艦の長大な列。

ドルマリス宇宙連合の戦力を支える生命線――補給線。


だが…それが今、ゆっくりと破滅の未来へと進んでいた。



日本国宇宙自衛艦隊 第47特務機動群 旗艦 「千歳」


「全艦、ステルスフィールド維持。重力航跡を最小化」


艦長である紀晴の声が静かに響く。


スクリーンに映るのは、無数の輸送艦と護衛艦隊。

その数、三個艦隊規模。


副官が報告する。


「目標確認。ドルマリス補給隊。エネルギー輸送艦十二、資源輸送艦三十六、護衛戦力巡洋艦八、駆逐艦二十四」


艦長である紀晴は短く頷いた。


「ふむ…補給線が手薄だな…」


その一言で、全員が理解した。


「RAを発進させる!100m級RAである「氷帝」も出撃し、補給艦、

並びに護衛艦隊を破壊する!」


紀晴の命令が下された瞬間、旗艦「千歳」のハンガーが一斉に開放された。




全長20m級の標準RAが次々と射出され、

その中心をゆっくりと進む、異様な影。


100m級RA「氷帝」


重力制御ユニットを四基搭載した、対艦殲滅仕様のRAであり九傑の一つとして分類されている

日本国における最強のパイロットの一人である。




「こちら氷帝、システムオールグリーン。出撃許可確認」


パイロットの声が艦橋に広がる。


紀晴は静かに答えた。


「衛騎、発進を許可する」


「補給線の破壊を頼む」



「了解――衛騎、出る」


低く落ち着いた声と同時に、100m級RA「氷帝」が静かに推進を開始した。


通常のRAとは明らかに異なる存在感。

重力制御ユニットが展開され、周囲の空間そのものがわずかに歪む。


その巨体が、音もなく前へと滑り出した。


その後方を、数十機の20m級RA部隊が雁行陣で追随する。


奇襲開始


ドルマリス側補給船団――


「航路正常、補給ライン維持――」


オペレーターの報告は、途中で途切れた。


センサーに映ったのは、突如現れた複数の質量反応。


「な、何だあれは……!?敵機だと!?」


警報が鳴り響く。


だが――遅い。


「RA部隊、攻撃開始」


紀晴の命令と同時に、宇宙が裂けた。


RAが一斉に加速し、護衛駆逐艦へと肉薄する。


「近接戦闘用ブレード、展開」


閃光。


一瞬で装甲を切断。


推進機関を破壊し弾薬庫にプラズマキャノンを撃つ。


駆逐艦一隻が爆発し、轟沈した。


続いて別のRAが背後に回り込み、

レールガンをゼロ距離で撃ち込む。


もう一つの艦が爆発する。


護衛艦隊が一気に崩れ始める。


衛騎、前進


その中央を進むのは、「氷帝」。


「目標、エネルギー輸送艦群」


パイロットが静かに呟く。


両肩部の重力砲門が展開。


「重力収束、開始」


空間が収縮し、光が一点に吸い込まれていく。


「――発射」


放たれたのは光ではない。


空間圧縮そのもの。


ただの純粋な重力の塊がエネルギー輸送艦にあたり外殻ごと内側へ押し潰される。


爆発すら起きない。


ただ、機能だけが完全に停止した。


「一隻、撃破」


続けて二隻、三隻――


正確無比に、補給の要だけを破壊していく。


「迎撃部隊、出撃せよ!」


巡洋艦が主砲を展開し、

ドルマリスのRAが一斉に発進する。


しかし次の瞬間。


重巡洋艦「松原」から放たれた攻撃によってドルマリスの宙母が破壊される。


その爆破によってRAが巻き込まれ爆発していく。



「敵RA隊、壊滅!」


副官の報告が《千歳》艦橋に響く。


紀晴はわずかに目を細めた。


「好機だ。護衛戦力の指揮系統が一時的に途切れる」


反撃封殺


爆発の余波で混乱するドルマリス巡洋艦隊に対し、

日本側RA部隊は一斉に再加速した。


「第2小隊、左翼から回り込め。推進ノズルを狙え」


「第3小隊、対艦ワイヤー展開、砲塔を封じろ」


指示は一瞬で共有される。


20m級RAが艦体表面に取り付き、

磁着ワイヤーで砲塔基部を拘束。

そのまま艦橋にパイルバンカーを打ち込む。


砲塔、沈黙。


別のRAが推進ブロックへと斬り込み、

機動力を奪う。


巡洋艦一隻、無力化。


衛騎、突破


その間にも、「氷帝」は前進を続ける。


「残存エネルギー輸送艦、あと四」


パイロットの声は淡々としている。


だが、視界の奥で警報が走る。


「――高出力反応、前方」


空間が歪む。


ドルマリス巡洋艦二隻が主砲を同時展開、

さらにRA部隊が遮蔽物として展開してくる。


「このラインを守る気か」


氷帝は足を止めない。


「重力制御、最大出力」


背部ユニットが展開し、

周囲の慣性が崩れる。


巡洋艦の主砲が発射。


だが――


光束が衛騎の直前で曲がった。


重力場による軌道偏向。


「当たらん」


そのまま突撃。


巨大な拳が重装RAを正面から打ち抜き、

その勢いのまま巡洋艦の艦橋へ叩き込まれる。


一撃。


艦橋圧壊。


指揮停止。


ラグナライン、崩落


残る輸送艦へ、衛騎が最後の照準を合わせる。


「重力収束、最終射」


四基の重力ユニットが同期し、

これまでとは比較にならない密度で空間が圧縮される。


「――撃つ」


不可視の塊が走る。


四隻のエネルギー輸送艦が、

同時に内側へと“折れた”。


補給回廊を流れていたエネルギーが途切れ、

中継環が連鎖的に停止していく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ