過去編 地球とカロン銀河連合の出会い 第一次太陽系沖宙戦 01
もう少し2025年から2300年までの歴史を書きたいから別作品に書こうかのう…
総合地球連合艦隊 旗艦 「ジェラルド・フォード」
「全艦に通達!カロンと名乗るクソ野郎どもをぶち殺す!
くっ!日本さえいればこの距離からぶっ放せたものを!!」
「日本が消息を絶ってから早2年…痕跡が一切ありません…」
「そんな事はわかってる!今からでも向こう側にいるカロンどもに攻撃を与えられる艦はあるか?」
「パラオの巡洋戦艦は日本に外注され建造された戦艦なので多分撃てます!」
「よし!コロールを連れてきてくれ!後イギリスの艦隊もつれてこい!
あいつらも撃てるだろ!後フィンランドもつれてこい!
シモヘイへを産んだあいつらならどうせ撃てるだろ!
パラオ共和国 超神弩級巡洋戦艦「コロール」
「艦長!総旗艦であるジェラルド・フォードより入電!
あそこにいるカロンを撃ち抜いてとの事です!」
砲撃管制室に、慌ただしくも統制の取れた声が飛び交う。
「第一砲塔、照準座標入力完了――目標はカロン艦隊!」
「第二砲塔、同調完了!」
「第三から第十砲塔、各個目標を割り振り済み!誤差修正値、リアルタイム更新!」
コロールの巨大な艦体が、ゆっくりと姿勢制御を行う。
外宇宙に向けて並ぶ十基の主砲…系30問が、一斉に展開された。
その砲身の先端に、青白い光が収束していく。
艦長は艦橋中央で静かに言った。
「……ここから先は、我々の戦争だ」
通信士が全艦に回線を開く。
「総合地球連合艦隊各艦へ。パラオ共和国巡洋戦艦コロール、砲撃に入る。各艦は同時射撃準備」
遠く、ジェラルド・フォードの艦橋でも怒号が響いていた。
「全艦!コロールに続け!撃てる奴は全員撃て!!」
イギリス艦隊、フィンランド艦隊もそれに応じる。
各国の戦艦、巡洋艦、軌道砲台が一斉に照準を固定した。
そして――
コロール艦橋。
「主砲充填率、100%」
「射撃解放安全装置、解除」
「重力偏向フィールド、反動対策完了」
砲撃管制官が叫ぶ。
「いつでも撃てます!」
艦長はゆっくりと右手を上げた。
その一瞬、艦橋の誰もが息を止める。
「――撃て!!」
十基の主砲が、同時に咆哮した。
だがそれは音ではない。
宇宙を引き裂く、青白い光線。
十条の光が、歪んだ宙域へ向けて一直線に突き刺さる。
その直後――
後方の艦隊も一斉に発射。
数百に及ぶビーム、粒子砲、レール砲弾が、同じ一点へと殺到する。
その目標は、ただ一つ。
カロン銀河連合の艦隊群…
光が集中した瞬間。
空間が、割れた。
ガラスのように、ひびが入り――砕ける。
その裂け目の向こうに、別の星空が一瞬だけ見えた。
黒く、赤い光が瞬く異質な宇宙。
そしてその奥で、何かが爆ぜた。
「……命中、確認」
管制官の声が震える。
「歪曲通路、崩壊を確認!エネルギー逆流発生!」
ジェラルド・フォードから通信が入る。
「やったぞ……!やりやがったなパラオ!」
しかし、その直後。
観測員が叫んだ。
「待ってください!!まだ何か来ます!」
「何だと!?」
スクリーンに映る亀裂が、ゆっくりと、しかし確実に再び形を取り始める。
まるで“何者か”が向こう側から押し広げているかのように。
そして――
裂け目の奥から、光が漏れた。
だがそれは先程のような青白ではない。
黒い光。
「……未知エネルギー反応、急増」
「質量反応……艦隊規模を大きく超えます!」
誰かが呟く。
「……まさかあいつらワープ出来るというのか…」
コロールの艦長は、ゆっくりと前を見据えた。
「全砲再装填。今度は防衛戦だ」
その言葉と同時に――
裂け目の向こうから、最初の影が姿を現した。
それは艦だった。
だが、艦という言葉で片付けていい存在ではない。
都市のように巨大で、禍々しい構造体。
その表面には無数の発光体が脈動し、まるで生きているかのように蠢いている。
そしてその中心に刻まれた紋章。
カロン銀河連合本隊。
人類側が初めて目撃する、“本物の主力”だった。
「分かった…
主砲、1番から10番まで装填開始!」
「了解!主砲充填開始!」
「主砲充填完了!いつでも撃てます!」
「砲撃主に一つ一つ目標を伝えろ!
各員の自由射撃をさせろ!」
「RA部隊全力発進!スクランブルだ!
RED-WOLF隊を向かわせろ!100m級RAも出せ!」
「アメリカ海軍全艦隊に通達!星条旗を掲げる!
アメリカ海軍以外の艦隊はこの戦線を一時離脱、もしくは後退せよ!
繰り返すこれより星条旗を掲げる!」
「ニューヨーク、テキサス、カリフォルニア、バージニア、アラスカ
フロリダ、ネバダ、オハイオ級宇宙戦艦との同期を開始しました!」
そして各艦の艦首装甲が展開。
内部から、巨大な砲身がせり出してくる。
だがそれは、単艦の主砲ではない。
各艦から伸びるエネルギーラインが、中央空間へと収束していく。
「エネルギーリンク開始!」
「各艦、出力同期!」
「位相一致、誤差ゼロ!」
その中央に形成されていくのは――
一つの、巨大な砲口。
単艦ではなく、艦隊そのものが砲となる兵器。
合衆国連合艦隊統合兵装
”USA砲”
何処かの国の観測士が息を呑む。
「エネルギー量が我が艦隊の50倍以上……!」
艦長が低く言った。
「……カロンのクソどもに、人類の偉大さを見せてやれ!」
一方、カロン本隊。
黒い太陽の発射準備が最終段階へ入る。
だがその直前。
中央構造体のセンサー群が、異常を検知する。
“危険度:最大”
カロンの巨大艦が、わずかに姿勢を変える。
防御フィールドが、層を重ねて展開される。
州名戦艦群 統合砲撃管制
「全艦、エネルギー充填率100%」
「同期完了」
「目標固定」
「……いつでも撃てます」
通信がフォードへ送られる。
フォード艦長は、一言だけ告げた。
「――撃て」
一瞬宇宙に巨大な星型が現れたかと思うと閃光が撃ち出された。
カロン銀河連合 本隊中央構造体
黒い太陽が、迎え撃つように発射される。
漆黒の重力塊。
周囲の光を飲み込み、空間を歪め、触れた存在を圧縮し消滅させる兵器。
二つの絶対が、衝突した。
白と黒。
人類と異星。
その境界で――
宇宙が悲鳴を上げた。
ジェラルド・フォード 艦橋
観測員が叫ぶ。
「衝突点、エネルギー値測定不能!空間定数が崩壊しています!」
「押せ……押せ……!!」
誰かが祈るように呟く。
白い柱が、わずかに前へと進む。
黒い太陽が、歪む。
そして――
亀裂が入った。
「いける!!」
フォード艦長が拳を叩きつける。
「そのまま押し切れええええ!!」
次の瞬間。
黒い太陽が、砕けた。
破片は重力の檻を失い、内側から爆発的に崩壊する。
白い柱はそのまま突き進み――
カロン本隊中央構造体へと直撃した。
装甲層、重力障壁、、エネルギー結界――
全てを貫通。
中心核へ。
静寂。
そして。
遅れて、閃光。
カロン本隊の巨大構造体の中心から、内部崩壊が始まる。
光が内部を走り、構造が崩れ、巨大な軍艦が内側から砕けていく。
「……命中確認……」
観測士の声は、震えていた。
「中枢エネルギー反応……急速に低下……!」
「反応……なし……!」
フォード艦橋に、沈黙が落ちる。
そして――
誰かが、呟いた。
「……やった……のか……?」
しかし、その時だった。
観測機が、再び異常を検知する。
「待ってください!!」
全員が振り向く。
「中枢消失領域の奥……まだ、反応があります!!」
「何……?」
崩壊していく巨大艦の、そのさらに奥。
空間が、再び歪む。
だがそれは裂け目ではない。
“穴”だ。
真っ黒な、底の見えない穴。
そこから、ゆっくりと――
“何か”がこちらを覗いていた。
観測機が、悲鳴のような警告を上げる。
〈存在スケール:測定不能〉
〈質量反応:銀河級〉
〈危険度:∞〉
艦橋の誰かが、声にならない声を漏らす。
「……あれが……本体……?」
フォード艦長は、ゆっくりと呟いた。
「……ふざけるなよ……」
その目は、恐怖ではなく――怒りで燃えていた。
「だったら……」
拳を握り締める。
「もう一度、撃つだけだろうが」
その一言で、艦橋の全員の目が戻る。
通信が開かれる。
「全艦へ――第二射撃準備」
州名戦艦群の砲口が、再び光を集め始めた。
だが今度は――
その光を、向こう側の“それ”も見ていた。
宇宙の向こうから、初めて。
“敵意”が、こちらを認識した。
そして――
笑った。
どう?地球も強いでしょ?
カロンは転移は出来るんだけど光の速度越えられないから地球との戦闘はどっこいどっこい




