30話
桃太郎「どうだ?まだ気配を感じるか?」
ミアリー「いえ…宿屋の中に入ったら気配が消えてしまいました」
桃太郎「宿屋には入れない…王家由来の人間ではないんだろうな」
ミアリー「何者なんでしょうか…」
桃太郎「また外に出ればわかるんだろうが…」
ミアリー「すでに夜ですので…」
桃太郎「明日か…」
クリス「ご飯の用意ができました」
桃太郎「食べに行こう」
ミアリー「かしこまりました」
―
「王家の船に乗っていたあいつら…一番前にいたのは王女だとして…残り二人は一体何もんなんだ?」
「王家専用の宿屋にも泊まっているからあいつらも王家なのか…?」
「あんなアホヅラしている奴が王族か?ないだろう」
「とりあえず外に出てきたら確かめてみよう。王族でもその仲間でも高い値打ちになるはずだ」
「明日朝集合だ」
―
桃太郎「さて…クリスが用意する間暇で外を歩いているように言われたが…」
ミアリー「いますね…」
桃太郎「俺でも流石にわかるな。木陰、噴水の反対側、ベンチに座って新聞紙を広げている…見えているだけで三人はいるな」
ミアリー「木の上と屋根の上にもいますね」
桃太郎「目線が集中していると余計にわかりやすいな」
ミアリー「どういたしましょうか」
桃太郎「何が目的なのかを知りたいが…一度罠を張ってみるか」
ミアリー「どうなさるのですか?」
桃太郎「まぁ…着いて来い」
ミアリー「わかりました」
―
「奴ら動いたぞ」
「まだバレてないよな」
「捕まえて金を出させてやる」
「早くしないと姉ちゃんが…」
「路地裏に入った!いくぞ!」




