3話
とりあえず、縄を外してもらい、葉っぱで大事なところを隠す。
3歳児とはいえ中身はいい大人。
あのボンクラ神様のせいでどうやら俺は桃太郎の世界ではなく、全く別の世界に産み落とされたのだと思った。
今仲間としてゴブリン三匹、スライム二匹。
しかし、どっからどう見ても雑魚キャラだ…きび団子もこいつらが喰ってしまったため、これ以上の戦力アップが見込め
ない。
しょうがない。とりあえず死にたくないのでこの世界で生きていく。
仲間を使い、情報を収集する。ことはできないみたいだ。
まず、喋れない。そもそも敵として討伐される。
以上。無理ゲー。
こう言う時はとりあえず座って考える。
そういえば、こう言う時ってステータスとか見れないのか?と
「ステータス!ステータスオープン!ひらけごま!」
何を言っても出てこない。なんで?
知らない。
この世界ではステータスと言う概念は無いんだろうか?
ふぅと寝転び、横になる。
能力見れないと困るんだよなぁ…
夜も更けてきたので眠る。
―
直後、うるさい音が鳴る。どうやら仲間が違う魔物を倒してLvが上がったらしい。
そこで漸く、ステータス画面が現れる。
―
モモタロウ lv2 飼育員
きび団子×0
※分裂/増殖/再生/吸収/剣術小
融合
※=魔物が持っているスキルを使えます。クールタイムあり。魔物が死んだ場合は消えます。
―
「桃太郎って飼育員だったのか…通りで生き物の扱いが上手かったわけだ…」
再び眠りにつく。
―
魔物は寝ないらしい。
うるさい音にも慣れ、起きた頃にはlvが5まで上がっていた。
ふと、手元を見るときび団子が増えていた。どうやら1日過ぎると復活すらしい。やったぜ。