11話
森に来た桃太郎はその目の前の光景に驚く、光り輝く太陽、澄み渡った空、目に優しい緑に大きな湖。
そして、蛇と熊が戦っている。
桃太郎「台無しだなぁ…」
横になりながら鼻をほじる。
熊と蛇の攻防戦は1時間ほど続いている。
熊の攻撃を避け蛇は噛みつこうとするが避けられ、蛇を掴み投げての繰り返し。
いつ終わるのだろうか。勝った方と戦えば漁夫の利を得られる。
同時に2体の相手は負けはしないだろうが、勝てもしないだろう。
その光景を見ているとついに決着がつく。
蛇の頭を熊が喰らい、熊の首に蛇の尻尾が絞め共倒れ、湖の中へ落ちていく。
どちらが出てくるのだろうか、桃太郎は起きて湖へ歩き出す。
湖の真ん中から波紋が立つ。さて、相手は誰だろう。
湖からは熊を左手に、蛇を右手に持っている女性が現れた。
あれ?これってもしかして…
「あなたが落としたのはこの熊ですか?」左手を前に出す。
桃太郎「いいえ」これは正直に答えればいいやつ!
「あなたが落としたのはこの蛇ですか?」右手を前に出す。
桃太郎「いいえ」
「あなたは落ちるところを見てそのままにしましたか?」
桃太郎「いい…え?」
「あなたは正直者だと思っていたのですが…湖を荒らす者は許せません。覚悟はできてますね?」
桃太郎「最後のは疑問系で…」
「それではこの蛇と熊を融合し、全てを駆逐してもらいましょう」
女性と桃太郎の目の前に黒い渦が発生する。桃太郎はすかさず、後へ避ける。
熊と蛇、そして女性が渦の中へ飲まれていく。
―
生まれたのは熊を女性擬人化させ、尻尾に蛇がいる。
桃太郎「なんか、やりすぎじゃね?」
熊らしき女性が手を振り上げ、手を下げる。その時、桃太郎の体が後へ吹き飛ばされた。
桃太郎の体が濡れている。スライムの硬質化を纏っていなければ体に穴が空いていただろう。
女性?「あら、今ので終わったと思ったのですけれど」
桃太郎「ああ、そう思った」
女性?「それじゃ次ので終わってくださる?」 桃太郎「嫌だなぁ」




