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1話

ムーカシ、ムカーシ。


とあるお婆さんが湖に浮いている桃を、持って帰ってきて爺さんの待つ、家へ帰る。


爺さんが包丁を持ち、振り上げる。


サクッと切った桃から赤い液体が流れる。


どうやら、中に赤ちゃんが居たらしい。


婆さんは泣きながら亡骸を家の裏に埋め、供物としてきび団子をお供えした。





「いや、だから食べ物で遊ぶなって言ったじゃんか」


「普通、ゆっくり切るでしょうよ。まさかあんな勢いよくぶった斬るなんて誰が思ったよ」


「その辺も含めて果物に子供を詰めるなんて常軌を逸してる」


「だから今度は普通に生かすよ!」


「何キレてんだよ。全部お前のせいだろ」


「うっさいうっさいバーカバーカ」


「こんの!?」





「と言うことは、俺は生まれ変わりになるのか?」


「いてて、あ、うん、そう言うこと」


「すごい軽くない?え?人が死んでそんなもんなの?」


「いや、だって君が死んだのは勝手だし」


「え?なんか運命の悪戯とかじゃないの?」


「いや、本当に言ってる?あんな睡眠負債抱えておいて、自動車の整備不良、災害時の外出。役満で自分が悪いんじゃな

い?」


「え?だって、会社に勤めてたらそれくらい…」


「いや、知らんし。で、転生OK?」


「いや、だってそれ以外は何にもないんでしょ?するしかなくない?」


「オッケー。それじゃ行って…」


「ちょっと待って?何か特別な力とかないの?」


「えー、めんどくさいんだよねぇ」


「いや、こう言う時って何かしたもらえるもんじゃないの?」


「あー、じゃこれ」


「え?何これ、団子?」


「なんかそれすごい力感じるから頑張れー」


「え?なんかすごい適当じゃない?それでいいの?ねぇ?いいの?」


「はいはい。バイバイー」


「ちょ、ま」






眩い光に包まれ次に目を覚ました時は魔物の群れの中に生まれた齢3歳。無理ゲー


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