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(一)-3

 スグルは、ジョバンニに話しかけられたものの、朝の挨拶も抜きに短く「知らねーよ」とだけ返事をした。

「なんだよ、またオヤジさんが実験失敗したんじゃないのか? 今回は何やったんだよ。タイムマシン作るって話だったけど、結局まだなんだろ。やっぱ今回もタイムマシンがらみなのか?」

「だから、俺は知らねーよ、オヤジの実験なんて」

 スグルはそう言ってジョバンニをまとわりつかせながら、学校の校門をくぐって教室に入っていった。

 私たちもそうしてこの日、いつもとそう大きく変わらない朝に登校した。


(続く)

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