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エッセイアラカルト

横断歩道の前で車が止まったことにより起った危険たち

作者: 降井田むさし

信号が無い横断歩道の前に、人が待っていたら、車道を走っている自動車たちは、ブレーキを踏まなくてはならない。


そう、ルールで決まっている。私も、そのルールに則って、常に横断歩道の左右をよく見て、人がいたら、すぐに止まるようにしている。


だが、いつも危険が待っている。それは、ルールを守らない人。それと、焦りすぎている人がいるからだ。そんな人たちが止まらないから、危険な状態が生まれてしまうのだ。


片方の車が止まると、歩行者は渡ろうとする。渡っていったら、対向車が止まらず、途中で歩きを止める。そんなことが起こる。


私は、何度も見てきた。横断歩道で車を止めて、渡った歩行者が対向車に轢かれそうになったことを。歩行者もパニックになっていた。こちらも、申し訳ない気持ちになってしまう。


歩行者は、まるで、止まった運転手がエライみたいに、走って渡る。しかも、何度も会釈しながら。でも、それは違う。車は、横断歩道の前で止まるのが、普通なのだから。


しかし、今は当たり前ではなくなっている。運転手の意識も、歩行者の意識も。早く渡れる方がいい。でも、こちらが止まらない方が危険はない。


対向車はたまに、歩行者が横断歩道を渡っているのに、スピードを落とさずに突っ込んでくることがある。止まったら、歩行者が走って渡り始めたが、反対車線を走っていたトラックが、スピードをゆるめないで暴走して、轢かれそうになったことがあった。


勢いよく迫ってくる対向車に、轢かれそうになるのは、こちらも耐えられない。なかなか渡れないことも、大変なことだ。でも、事故になってしまう方が、大変だ。止まった方が、リスクが高いという、恐ろしい事態になっている。


焦って走って、転けそうになっている人もいた。私も、歩行者のときは、そうなってしまう。日本人は、気を使いすぎるので、だいたいみんな横断歩道を、走って渡る印象がある。


それなのに、なんでこんなにもドライバーの方は止まらないのか。ドライバ一の側は、なんで、あまり気を使えないのか。時間に追われている、というようなことが、関係しているのか。


日本人は、一度に複数の作業を幾つもこなす印象がある。それに、考えていること、胸に留めていることが多すぎる印象もある。


だとしても、横断歩道は止まるものだと、胸に留めていてもらいたい。止まっている人も多くいるが、家の近くの横断歩道で、僕が歩行者や自転車に乗った人側として待っていても、一度も止まってくれたことがない。


他には、こんなこともあった。自転車の人が待っていたので、車を止めたら、横断歩道から、一端、自転車の人が逸れていった。そして、こちらが走り出して、バックミラ一を見ると、車が全くいない状態で、ゆっくり渡っているのが分かった。


歩行者には、相当なプレッシャ一が掛かっているのだと感じた。こちら側が、横断歩道で止まっても、なかなか反対車線が止まらず、一分が経過して、後ろが詰まってしまったこともあった。


結論を述べる。今のままでは、止まるメリットより、止まるデメリットの方が大きいのでは、ないだろうか。

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