いずれ来るなろう系への見解
追放系ざまぁなどの批判がそろそろテンプレ化してきた。今時転生転移ばっかりって批判はアニメ中心に見てる人ぐらいだと思う。それにアニメでの批判を受けて書いてる人もいると思う。今無職転生をやってるんだからそりゃなんともね。回復術師が復讐系らしいがエロ枠として片づけられてるようだ。どちらにしても見てないから分からない。
魔法学院は、典型的な魔法科と同じタイプの作品で追放ザマァばっかりって食傷感があれからは出ないと思う。世間的に認められない最強主人公ってのは同じタイプだけど。ただそれを言うとさらに魔法科に似てるのが分かる。両方とも現地主人公としては差別化出来てて良くできてると思う。
追放系はパーティー内の評価だし、実際使ってみて使えないって判断からで、社会的に認められないって複雑な背景が必要が無い。ただ、魔法科は最初だけですぐどうでも良くなるのと、元々社会的に地位が高い名門出身なので平民上がりのアノスとは大きく違う。四葉ゆえの絶大な権力があるので、彼の行動がレッテルで妨害されることはほぼ無い。
学園の狭い中で認められてしまうとすぐに意味がなくなったタイトル詐欺の劣等生って面も持つ。それなりには作りこんであるが、魔法学院ほどじゃない。何が言いたいか?と言うと、以前私は転生転移より現地主人公がもっと多くなった方がいいと書いてたがまさかこんな風になるとは思いなくて…。逆に私が言った通りの良い形が魔法学院だっとなる。
ただし最初の章から後も好きな人も多いが、私個人は周りから認められた後は出オチ気味だなと思う部分もある。長くなってしまったがアニメ側ではまだ追放系ざまぁってのが全く氾濫してないからなろうの中だけの話となる。
そろそろ両者を統括する様な視点が必要だと感じている。それと言うのも追放系ざまぁだらけになったのは転生転移に規制が入っただけで、読者の好み分析をしても無意味だと私は見てるからである。それは今までさんざん書いてきたと思う。ある日規制が入ったら突然読者の好みが変わるのか?
違うでしょ、規制が入ったことが原因で、実際好みは多分何も変わってない。ランキングの結果をそのまま読者の需要として見すぎるのがダメだとずっと書いてきた典型的な証拠となる。水源さんのように両者には違いがあるという視点もあるし、私も同意する部分がある。ただ決定的なものだったか?と言うとそれは違うと思う。
違いがあるのは間違いないが、強い好みがそこにあるのか?なら違うというのは変わってない。それはいずれ分かると思うが、アニメで追放ざまぁ系が増えてきたらおそらくなろう系としてまとめられると見てるからだ。多分両者の違いなんて些細な事で、なろうの中にいる人だけがわいわい騒いでいるどうでもいい事なんだ。本当の好みは多分その両者の共通項にあると思う。
ただその前にラスダンや隠ダンなどの現地主人公もある。これはエロコメディという枠だと見てる。このすばは異色だと誰でもわかるだろう。ああいう枠は特別枠として見れる。この手のものはそもそも別種扱いなのであんまりなろうの全体論とは関係が無い。ラスダンはなろうすら全く関係が無いようだし。
ただなろうに共通してる部分でもある。なろうは基本軽いのでなんらかのコメディ色をもっと作品が多いからになる。隠ダンはもう何も言いたくないぐらい酷いものがあるので、ラスダンに関しては、追放ザマァ系に多い出オチ感が強い。この点がこのすばと全く違う。このすばは笑えればそれでいい。
これ異世界じゃなくてもいいのでは?ってギャグもしこたまある。だから逆に言えば長く続けられる。その点設定に頼った大きな枠が起こす笑いがベースになってて、この手の一発芸みたいなコメディの方がなろうは多い。最初だけで後が続かないってなる。その点ちょっと追放ざまぁ系との共通点がある。まだ本格的ではないが、じわじわ転生転移以外が出てきてるのは確か。
いずれやってくるなろう系と言うものに対するのを今やろうと思って書いてる。未来予言じゃない、何度も書くが、規制が入って変化したものなんて読者の好みが強く反映されたものになるわけがない。転生転移がそもそもバブルだったんだって話になる。私は以前書いた、そもそも人気ランキングははじけることが無いバブルだと。
でもはじけたじゃないか?当たり前だシステム丸ごと変えてしまったからだ。それはバブルがはじけたのじゃない。自然に読者がバブルだとしてはじけるようなものじゃないって意味だ。こうまでしないとはじけない。そこがはじけないって私が断言してる部分だ。
両者の共通点に移りたいと思う。正直言えば前書いた焼き直しをまとめただけなので書くことが無いので前置きが長くなってしまっただけで、あんまり必要が無いかもしれない。
文字とゲームファンタジーかと見ている。そして、ゲームファンタジーは自己投影と異世界に分解できると見ている。異世界なのに大半がバトルファンタジーばかりで、異世界をスローライフなんてほぼ無い。あってもタイトル詐欺が大半。バトルしし続けないとなろうってのは成り立たないんだ。
なろうが似たような作品なのは、異世界ってジャンルに縛られて、大半がバトル物だからだとなる。正直言えばなろうは基本的には、ローファンタジーに様々な世界観のものがあれば外の世界とそう変わらないのじゃないか?と思う部分がある。なろうで人気があるローファンタジーは、ゲーム的な世界観に多いものと共通するものが多い。そのため色が強く出る。
その点で言えば、シェアワールドも大きな原因の1つになってる。なろうは矛盾だらけでややこしいのだが、設定厨の塊のようなファンがいる一方で、典型的な設定説明を嫌うライト読者も多い。どっちがなろうの本当の姿か?さっぱり分からない。そのため両者を強くつなげるものが必要になる。それがシェアワールドになる。
なろうはその点も好みが真逆で分かれる2つの層がいてなろうの読者の好み分析なんて容易じゃない。両者をつなぐシェアワールドに好みなんて無い。両方の面を持つからだ。本来なら設定厨が多いなろうなら様々な世界観に拡散する可能性が高いんだ。だがならない、両者をつなぐ都合の良いものがあるためになる。
次にバトルファンタジーって点で外の世界とそう大差ないじゃないか?だから自己投影なんだ。正直言えば異世界は全く重要だと思わない。非現実要素の方が大事で、だがローファンタジーがその割に人気が落ちるのは、シェアワールドのせいとなる。異世界自体は分かりやすく書いてるのと、シェアワールド自体は結果論にすぎなくて、根本は非現実的要素や世界観になる。
シェアワールドだけ丁寧に語ってるのは、これは好みの反映じゃない。なろうの層の矛盾だと思う。非現実的な要素世界観が絡む物語のコア層とライト層の間を取ったらこうなっただけだと思う。そして重要なのは、シェアワールドは絶対に作品のバリエーションを阻害する。もうここで何故なろうが同じ作品ばかりなのか?の答えの1つが出てると思うし、外と違って色が出るのも説明がつく。
だがこれは好みの反映じゃない。なろうは明らかな偏った詳細な設定好きの部分がある。それに説明的文章嫌いのライト層が複雑に絡み合ってる。シェアワールドのせいでこの設定厨の部分が目立たないんだ。深くは書かないがなろうは中2病の言葉の扱いがとても重要なものになる。だがそれはなろうの大半を占めるライト層と相性が悪い。層においても1個人においてもなろうはこの部分分裂してる。
なろうは根本的には説明的文章が増える非現実的要素世界観が相性が悪いんだ。実際は現代ものが中心になるような部分がある。通り一辺倒な物語のテクニック論で語るとなろうは良く分からないものになる。なろうは矛盾してるし、妥協してると見ている。相反するものがせめぎあって今がある。そんなに単純な異世界好きではない。
なろう作品の特徴を抽出するとどう見ても説明的文章が過多となる異世界好きなんて簡単には読者像として思い浮かばない。シェアワールドは好みの反映ではない。矛盾や妥協の産物だと見ている。違う層なのか?個人的な分裂なのか?は分からない。