召喚
「ようこそ異界の皆様」
その声が聞こえた瞬間一は周りを見渡す
王宮のような場所、武装している人物は24人、気配を消しているものは15人、殺気はないが警戒の雰囲気、目の前には先程の優しそうな声の人物に装いからして王と見られる人物と
周囲の状況を確認する
ここまで僅か0.1秒だった
そして隣を見るすると香織も頷く
とりあえずの危険はないが召喚された時間が予定よりかなり早い
「私はこの国で聖女をしていますクローネ・フォン・アレキサイトです。一応この国の王位継承第三位の王者でもあります。そして」
「国王のガリス・フォン・アレキサイトだ」
「魔王を倒すために召喚されました」
「ちょっと待ってくれよ!勝手に召喚してもしておいて魔王とか言うよくわからないのを倒せだと?ふざけないでくれ!」
彼は学級委員を務める三井康介だ
「失礼ですがあっちの世界で何も説明されてないのですか?」
「説明?何を言ってるんだ」
「まあいいですどっちにしろ魔王を倒さないと元の世界に帰れないので」
そして簡易的だが聖女から説明がされた
「それでは皆さんの異能を把握したいので私に着いてきてください」
ぞろぞろとクラスメイトが移動する
コンコン
王が手首を上に向け椅子の肘掛けを指輪で叩く
「⁉︎」
その合図は天皇家が嬭を呼び出すときに使う合図だ
周りを見渡し気配を消してから王の前にいく
「ほう其方が今代の嬭か」
「そうですが」
「把握したかっただけだみんなのところに戻るといい」
「はい、それでは失礼します」
一は皆を追っていった