なんの変哲もない朝
「ふわぁぁぁ〜〜〜まじ眠いわぁ......」
盛大な欠伸をし少年は呟く
「てかa....いや掃除してて気がついたら朝しかもそのまま学校行けとか鬼畜すぎんだろ」
「帰っても報告書書いて速攻本部に戻らなきゃいけないしマジ人権なさすぎだろ」
ガヤガヤ ガヤガヤ
騒がしい教室の片隅で少年は机に突っ伏しながら誰にも聞かれないような音量で呟く
キ〜ンコ〜〜ンカ〜〜ンコ〜ン
チャイムが鳴り生徒たちが席についた
コツコツコツ
ガラガラガラ
教室に先生が入ってくる
「はい!授業を始めます!」
まだ若い20代半ばだろうかの女の先生が声を上げた
「起立!気を付け!礼!」
「「よろしくお願いしま〜す」」
気の抜けた声で生徒たちが挨拶した
「はい!じゃあ前回の続きから行きます教科書35ページ開けて!」
「先生〜すいません教科書忘れました〜」
「お前また今日も忘れたのかよもう持ってくる気ないだろw」
教室内で笑いが起こる
それな!や本当だよ〜などとヤジも飛んでくる
「そうですよまだ一回も持ってきてないじゃないですか」
「すいませ〜ん次は持ってくるんで」
と反省の色が見えない返事と軽く右手で手刀をきる
今日も変わらないそんなバカみたいな当たり前がくると思っていたその時までは