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第五話「青の大陸ドランブイ~4人目の仲間発見!?~」

いつも拙作を読んでいただき、本当にありがとうございます!!

新作が完成しましたので、投稿いたします!!

ブックマーク登録180件もいただき、本当にありがとうございます!!すごく嬉しいです!!

これからも頑張りますので、よろしくお願いいたします!!

 翌日。


 僕たち【彩虹の戦乙女】は正式にベリス姉さまを経由してダンタリオン王の依頼を引き受けることになり、【青の大陸ドランブイ】にやってきた。


 ドランブイは一年中雪と氷に覆われた巨大な氷河や大自然が広がる大陸で、漁業と山岳地帯で採れる上質な聖霊石や鉱物資源が豊富に採れることで有名らしい。


 ブラオベーレの港から船に乗って5時間ほどで、船はドランブイの玄関口でもある港町【ハスカップ】に到着した。


 カラフルでかわいらしい三角屋根の建造物が立ち並ぶ古都は、ドランブイの観光の名所としても有名らしい。しかし、船から下りようとしたのだが、なぜか出口に繋がる通路には長蛇の列が出来ていた。


 「どうかしたんでしょうか?」


 「・・・今、影を使って見てきたんだけど、船のタラップで検問が行われているみたいね」


 「検問だと?何か事件でもあったのか?」


 「そこまではまだ分からないわ。ただ、この物々しい様子はただ事ではないということだけは確かよ」

 

 それから40分ほどかかって、ようやく僕たちはタラップにたどり着くことが出来た。そこには青色を基調とする軍服に甲冑を着込んでいる兵士たちが険しい表情を浮かべていた。


 なるほど、これはよっぽどの事件があったみたいだな。


 「身分を証明するものを提示してください」


 「身分を証明するっていうか、これ、一応姐さんから預かってきたんだけどこれでいいかな?」


 レベッカさんが胸の谷間に手を突っ込んで、中からベリス姉さまが「何か困ったことがあったらこの書状を見せれば、大抵のことなら何とかなるわ」といって渡してくれた書状だ。


 「お前は一体どこにそんなものをしまっているんだ」


 「だって他に入れておく場所が思いつかなかったんだもんよ」


 「だからと言って、胸の谷間に書状を挟んでおくバカがどこにいるのよ」


 皆さん、こんな人前で恥ずかし過ぎる漫才のような会話は勘弁してください。

 恥ずかし過ぎて、顔から火が出てきそうです・・・!!


 照れているのか、顔を真っ赤にして厳つい顔をした騎士さんたちが書状を開いて見ると、見る見るその顔から血の気が引いていき、汗の玉がどばーっと噴き出した。


 「べ、べ、ベレト家当主の捺印と、国王陛下の捺印が押されている書状だと!?大変失礼いたしました!!」


 「ただちに、迎えのものを寄こしますのでしばらくこちらでお待ちくださいませ!!」


 そういって、僕たちはやってきた使いの人たちに案内されて、外に待機していた馬車の中に乗せられた。僕たちを乗せると、馬車は動き出した。


 「な、なんだか、すごいことになってきちゃいましたね」


 「ああ。しかし、この様子はただ事ではないな。ドランブイで一体何が起きたというのだ?」


 「・・・しばらく私の影をこの街の至る所に飛ばして、出来る限り多く情報を仕入れてみるわ」


 グリゼルダさんが瞳を閉じて意識を集中させると、彼女の足元の影が生き物のように動き出して、影が見る見る数体の【モグラ】のような姿をした生き物の形に変わっていく。


 「杯中蛇影はいちゅうのだえい・影魔法・潜影の土竜(ダイビング・モール)


 6体のモグラが一斉に地面の中に飛び込むと、町中に散らばってものすごい速さで潜っていく。


 「これでこの街の至るところから情報を仕入れる事が出来るわ。私の分身でもある土竜たちはどんな情報も決して聞き逃さない。ゴシップや他愛のないうわさ話だろうと、全て調べ上げてみせるわ」


 「すごい・・・!!」


 僕は思わず声を上げてしまった。

 グリゼルダさんってこういう時に、いつも冷静沈着でしっかりとしていて頼りになる人だな。


 「うっ・・・!!そんな澄んだ目で私のことを見つめないでくれないかしら。その素直で純真無垢な所が妬ましいわ。その、あの、そういう風に見られたことがないから、恥ずかしいというか、慣れないというか・・・そんなに可愛いところを見せられたら・・・私も抑えが効かなくなるし・・・」


 グリゼルダさんは顔を真っ赤にして、そっぽを向いてしまった。

 あれ、ひょっとして僕また変なことをしちゃって、グリゼルダさんに嫌な思いをさせてしまったかな?


 「本日は一度この街にある旅館で一泊してから、明日、改めてハニーベルの王都【フレップ】にご案内いたします。現在、フレップに通じている街道付近で猛吹雪が発生していて、凶暴化した魔物が出現していという情報が入ってきました」


 「もうこの近くにまで影響が出ているのか」


 「おい、これ、早く何とかしねえと街の中にいつ魔物が攻め込んでくるか分からねえぞ?」


 「町の出入り口に魔物除けの結界が設けられていたようだが、確かにこれは悠長に構えている状況ではないな」


 その時だった。


 グリゼルダさんの瞳が大きく見開かれて、驚いたように立ち上がった。


 「・・・嘘でしょう!?まさか、ここにアイツがいるなんて!!」


 「お、おい、どうした?何があった?」


 「何か見つかったのか?」


 アイリスさんたちも、珍しく興奮した様子のグリゼルダさんに目を丸くしている。


 「・・・すみません、今からすぐにここから北の方角にある展望台のほうに向かってくれるかしら!!」

 

 「ええ!?展望台付近は最近魔物が出現するという情報がありますから、近づかない方がよろしいかと思われますが・・・!!」


 「そこに、私たちの仲間がいるのよ!!」


 何ですって!?まさか、そこにいるのが例の【ヴィルヘルミーナ】さんなのだろうか!?


 「おい、そこにいるのかよ、ヴィルヘルミーナのヤツが!?」


 「・・・違う、ヴィルヘルミーナじゃない」


 「・・・まさか!?」


 アイリスさんが何かに気づいたらしい。グリゼルダさんがアイリスさんの顔を見て、こくりとうなづいて彼女の考えを肯定する。


 「・・・映像を映し出すわ。これを見て、誰なのか確認をとってもらえるかしら」

 

 グリゼルダさんの身体から黒いもやもやとした影が湧き上がると、その影にまるでテレビのように土竜の一体が目にしている風景を映し出した。







 そこに映し出されたものは、青い宝石の中に閉じ込められている・・・熊を模した兜と甲冑に身を包んでいる巨大な騎士の姿があった。甲冑越しでも分かるほどに分厚い筋肉で覆われている大男のようにも見える。兜で顔を隠しているせいか、素顔までははっきりとわからない。手には巨大なハンマーとツルハシが合体しているかのような武器を握りしめていた。


 




 「間違いねえ、アイツだ!!」


 「ああ、まさかヴィルヘルミーナを探しに来て、アイツを先に見つけることになるとは思わなかったな」


 「あの、誰なんですか、この人は?」


 




 「・・・彼女は【七人の獣騎士】の騎乗兵にして魔法技師、そして発明家をしていた【氷結のブルックス】こと【ビビアナ・ブルックス】だ!」






 この人が、【七人の獣騎士】の一人で【氷結のブルックス】と呼ばれている【ビビアナ・ブルックス】だって!?


 発明家とか、技術者と聞いていたけど僕のイメージとは大きくかけ離れていた。だって、目の前に映っているのは、3メートル以上はある巨大な体躯を持ち、甲冑がはじけ飛びそうになるほどの鍛え抜かれた筋肉で覆われている騎士なんだもの!!


 「てか、アイツ全身に甲冑をしたまま封印されていたんだな・・・」


 「ああ、滅多なことがなければ甲冑の中に閉じこもったままだからな。きっと今頃甲冑の中でのんきに鼻提灯を膨らませて眠りこけていることだろうな」


 「・・・アイツもアイツで、ヴィルヘルミーナと同じぐらいの問題児なんだけど・・・ヴィルヘルミーナを止められるのはアイツかアレクシアぐらいだもんね」


 「そうだな。それにアイツの発明品はたまに役に立つものを作り出すからな。まあ、ほとんどが欠陥品かしょっちゅう爆発する危険物を作り出すのが厄介な所なんだが・・・」


 あの、本当にすみません。

 ヴィルヘルミーナさんといい、ビビアナさんといい、残りのメンバーはそろいもそろって問題児ばかりなんですか!?何で仲間のことを話し合っているのに、やれ色情魔とか、やれ変態とか、やれ爆発とか縁起でもないワードが飛び交っているんですか!?怖いよ!?というか、この先、そんな犯罪者一歩手前の危険人物しかいないんですか!?


 「・・・あの、ビビアナさんってどういう人なんですか?」


 「・・・う~ん、一言で言うと・・・すっごく面白いヤツ!!いつも面白い発明とか思いついて作っちまうんだぜ!!あの屋敷も、アイツが設計して作り出した発明品なんだぜ!!」←レベッカさん。


 「ハッキリ言って面倒くさがり屋だ。グータラするための手間は惜しまないヤツだが、興味を持たないことにはとことん無関心だ。それに、一度切れたら手が付けられないぐらい暴れまくる。まあ、その被害のほとんどがヴィルヘルミーナのセクハラに対する制裁なんだがな。とにかくヴィルヘルミーナに対する風当たりはキツい・・・というかもはやあれは殺意全開で殺そうとしているな」←アイリスさん。


 「・・・マイペースな皮肉屋というか、何を考えているのか分からないというか、いつも眠そうにしているわね。それで、例え戦闘中でも、どんな場所にいても、眠くなったらどこでも眠ってしまう悪い癖があるわ。団長の言うことも聞かないで勝手に行動することもあるし、時折訳の分からないことをやりたがることがあるのよ・・・あれには何度泣かされてきたことかしらね・・・」←グリゼルダさん。


 うん、もう何だか会うのがすごく怖くなってきたんですけど。


 「ええ~っ、そうか?オレは大好きだぞっ!アイツと一緒にコスプレして遊んだり、発明品を使ってイタズラをしたりするの、すげえ楽しいんだぜ!!」


 「そんなお前らの悪戯の被害に遭う私たちの気持ちを少しは考えろ、馬鹿者!」


 「トーマ、アンタも覚悟はしておいた方がいいわね。ビビアナに関しては何を考えているのか、私たちでさえも全然予測が出来ないから」


 グリゼルダさん、そんなに不安になるようなことを言うのはやめてください!

 

 だ、大丈夫だよ、そんな、大丈夫、だよね・・・?


 


 

次回、4人目の仲間【ビビアナ・ブルックス】が登場します!!

不安要素しかない残りの仲間たちですが、そもそもこの傭兵団にまともなのがグリゼルダぐらいしかいなかったという説・・・斗真はとんでもない連中に捕まった模様です。


追放系の主人公なのに、次々とトラブルに巻き込まれるわ、ヒロイン達には日々SAN値を削られまくり、精神的に追い込まれているというかもはやちょっとやそっとのことでは動じない精神力を鍛えつつある斗真。なぜこうなった。


次回もよろしくお願いいたします!!

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― 新着の感想 ―
[気になる点] だ、大丈夫だよ、そんな、大丈夫、だよね・・・? 封印解かずに先に進めば要らぬ心配では? 他のまだおとなしそうでビビアナ開放しても御しきれるような人を探し解放した後でも遅くはないハズ。…
[一言] ここでまさかのビビアナキターーーーー!! まだ見つかってない奴がここにいたとはびっくりしたわ!! 何よりヴィルヘルミーナ・ワイズマンより先でよかったわ!! もしこいつより先にヴィルヘルミーナ…
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