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002 人混みからの脱出

壁に張り付いてからまったく動けない

人々に押し潰された死亡事故を聞いたことはあるが

まさか自分が同じ目に会いそうになるとは



…こーなったら無理矢理割り込むしかない。



ひとの間に割って入りなんとか改札出口に向かう人の後ろに

張り付き少しづつ移動できた

足を踏まれ背中を押され誰かの肘が体の押し当たる



周りから怒号悲鳴が聞こえ、みんな苦しそうな顔をしている

やっと5~6㍍進み改札に手が届く

改札機からは警告音が鳴りっ放しで誰も何も出来ない

みんな身動きが出来ないからだ人並みに流されるしかない



…やっと改札を抜けた



近くに地下へ続く階段が2箇所右側にあり、

左には2階へ続く階段と数々の店舗があるビルの入り口があり、

その向うにはハチ公像がある。反対通路は割りと空いている



…どうする?空いてる反対側?

…一番近い地下へ続く階段は駄目だ

…あんなところで将棋倒しになれば本当に死ぬかもしれない

…外がどんな状況にないっているか判らないと


…一つ目の階段を通り過ぎ右に交番があるので警官が何か対処しているはずだ



人々の間を縫いながら少しづつ進む

悲鳴怒号が大きくなりやっと駅外が見えてくる



倒れた人の上に全身緑色の人影が馬乗りに成っている

緑の人影が棒で人々を殴っている



…なんだ?人?小さいぞ!緑小人?

…やばい いっぱいいる こっとにも向かって来ている 逃げないと



みんなビルへ階段へと向かっている

緑小人は人々の背に飛び掛り、噛付き、爪でひっかき、棒で殴りつける

辺りいったい悲鳴でパニック状態だ



俺は人にぶつかりながら走り出す。

…駄目だ焦りすぎて周りがぜんぜん見えていない。

…周りを見ろ なにか武器はないか?



緑小人が倒れている、顎が伸び牙が生えまるで狼の口元、

分厚い爪が刃物のように伸びている、明らかに人間ではない、

右手には20~30㌢のナイフを持っている。

ナイフを奪う為、周りを伺いながら進み緑小人の右手を掴む



バキ



左手で殴られた、襲掛かってくる

俺は必死にナイフの柄を掴み両手で相手の胸にナイフを向ける

肉に刺さる感触がナイフから伝わってくる



「Gyaaa 」



俺は左肘で緑小人を押しのけナイフを素早く引き抜き相手と距離を取り周りを見渡す。


右横から緑小人が歯を剥き出しに飛び掛ってくるのが見える

右足裏を剥き出しの歯目掛け突き出し相手の勢いのまま

左肘から倒れこんでしまった。



ドザザザ



左足で相手を蹴りながら体制を建て直し右手のナイフを

相手に突き出し素早く引き抜く



「Gy 」 



緑小人が倒れ視界が開けると辺りを見回し先程の

ナイフを奪った緑小人が胸を抑えながら悶絶している



俺は素早く移動し悶絶している緑小人にナイフを突き立て直ぐに引き抜く

緑小人を飛び越え駆け出した。

右手には緑の液体でどろどろになったナイフを握り締め

頬には先程殴られ刃物のような爪で切られ真っ赤な血が流れている。



…なんだこれ?なんなんだ

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