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ナイフ使い、依頼を受ける

今日は、依頼を受ける昨日と今日で金を使ってしまった。残りはあるが蓄えが厳しい。

「ちょうどいい依頼は……」

少し見ていると一つの依頼が目にとまった。

ウインドラビットの肉調達依頼。

「報酬は……」

銀貨一枚、ナイフを買うためにも金が必要になる。 

早速受けることにする。

「この依頼を受けたいんだが」

「はい……この依頼で本当に大丈夫ですか?」

「どういうことだ?」

「この魔物は素早く、攻撃する前に逃げてしまうので捕らえるのが難しくさらに風の魔法でスピードを上げてしまうのでめったに捕らえられないんです。大丈夫ですか?」

少し考えてみる。近距離で仕留めるのは無理だとして……今の俺の腕力ならナイフを投げれば行けるかもしれない。

「大丈夫だ、問題ない」

とりあえず受けてみることにした。依頼失敗したら報酬の五割を払わなくてはいけないらしいので失敗はできない。


街の外に出てウインドラビットのいる草原に行く。

見た限りでは見つからないが気配でどこにいるのかはわかっていた。 

「とりあえず一匹は確実に仕留めるか」

ナイフを一本手に取り力を入れて投擲する。距離は30メートル程ナイフの扱いに長けているハヤテにとってこの距離ならはずすことはない。

「っ!」

声にならない断末魔を上げて息絶える。初めて生き物を殺したが精神的なダメージはない。

(これは……あの糞親の影響か。忌々しい……)

「とりあえずもう何匹か狩るか」

三時間程狩りを続け50匹程狩ることができた。


「依頼完了だ」

袋を逆さにして差し出す。

「えっ……これを一人で?」

「そうだけど?何か問題か?」

狩れるだけ狩ってくれとのことだったので草原の一部は狩りつくしたんだが。

「いやっ!今まで1日で狩れた最高数は5匹ですよっ!その10倍っておかしいですよっ!」

「いや、おかしいも何も狩れたんだから」

そんなに狩れないのか?図鑑が欲しいな。

「はぁ……あなたが規格外なのは分かりました。とりあえず報酬をお渡しします。査定は……終わりましたね。これが買い取り代です」

「ありがとう」

今日の報酬で銀貨10枚になった。かなり美味しい依頼だった。


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