初めての異世界ライブ
更新遅れてすみません
次は、もっと早く更新します。
異世界に来て一週間が経った。
一週間も暮らしてるとこの街のことも分かってきた。
俺達が転生して着いた街は、アンネベルクといい。
アンタル王国という国の首都らしい。
元の世界の多くの人が、異世界と呼ぶような街並みに約10万人が住んでいる。
言語などは、元の世界とは違うが何故か完璧だ。
仕事は、飲食店や服屋のような小売店と、王国の騎士、魔法の研究者などの職業がある。他にも冒険者という仕事があり、ギルドという場所に寄せられた仕事をこなす仕事で、旅人などがそれをしながら各地を回ったりしている。また、アンネベルクでは、冒険者より固定職の方が多い。
俺たちも、バンド以外にも各々仕事を始めた。俺は、酒場でウェイトレスのバイト。KAZUNORIは、ギルドカウンターの仕事らしく、時給がいいらしい。RYUYAは、冒険者をやっててあんま稼げてない。MASAFUMIは、どこでなんの仕事をしてるかは、知らないがものすごい稼いでる。
毎日、仕事が終わったら大通りから、少し外れた俺たちの家に行き、何曲か歌ってから寝る。ような、日々だ。
電気が存在してないため、楽器はどうなってると思うが、魔力というこの世界独自の概念のおかげですべて今まで通りである。
そんな、ある日練習が終わった後、
「そろそろ、ライブをしないか?」
とRYUYAが提案した。KAZUNORIは、
「賛成、やりたいやりたい!」
とノリノリだ。MASAFUMIは、
「いいと思う」
と乗り気だ。
俺も、そろそろやろうと考えていたので、ちょうどよかった。こんな感じに、俺たちの異世界初のライブが決まった。
次の日、俺はバイト先の酒場『ゴキゲン亭』で、昼休憩を取りながら、まかないを食べてるとバイトの先輩の、カノン先輩が隣にきた。カノン先輩は、茶髪のとても可愛らしい人でバイト中はとても頼りになる。
「TAKI君お疲れ」
「お、お疲れ様です。先輩」
生前、音楽に時間をかけすぎて、女性経験の少ない俺は、女性相手だと、つい緊張してしまう。
「そうそう、TAKI君明日の昼空いてる?」
「はい、空いてますよ!」
「明日、噴水広場でショーをやるから、来てくれない?」
デートの誘いかと一瞬思ったので、少し落ち込んだが。ショーということなら、興味がある。
カノン先輩は、旅芸人をやりながらバイトをしてる。そういう人達がショーをやる場所なら、俺たちのライブも出来るんじゃないかと思ったので、
「ぜひ行きます!」
と答えた。
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次の日、アンネベルクの街の噴水広場に来た。噴水広場は、大きめの噴水に大きめの公園が付いた感じの場所で、路上ライブするには、ピッタリだと思った。
昼過ぎに、この世界のスーツみたいなものを来た人が人が広場に立ち、
「Ladies and gentlemen! さぁさぁ始まります。西の国シラホシで大人気の旅芸人、カルメン一座の演技が始まります。そこのお兄ちゃん、お姉ちゃん、お嬢ちゃんにお母さん、おじいさんもおばあさんもどうぞ。我が一座の演技を是非ご覧ください」
そう男が、言い終わると花火が打ち上がり、空から人が降りてきたのだ。サーカスの定番の演技に魔法を組み合わせたものが沢山の演技に、俺は目を奪われた。
「次は我が一座の花カノンの演技だ!」
カノン先輩の出番だ。先輩はレオタードみたいな服を着て、美しい演技をしてた。先輩は、周りの男達を見惚れさせてる。かく言う俺も、妖精みたいな先輩に俺は見惚れてしまった。
そして、演技のフィナーレ少し大きな幕に男性が、隠れた後司会みたいな人が、カウントダウンを始めた。場の雰囲気は絶好調、その中カウントダウンがゼロになり、幕から現れたのは巨大なドラゴンだった。観客は、非常に湧いている。そして、次の瞬間出てきた白い煙と共にカルメン一座は、消えてしまった。素晴らしい演技だった。
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「先輩凄かったです!! 俺感動しました!」
「ありがとう、TAKI君」
先輩の演技を見た翌日、俺はバイトの休憩中に先輩に昨日の演技の感動を伝えた。先輩も、こんな俺を見て、どこか嬉しそうだった。
「そう言えば、先輩。あそこでなにかやる時、許可とかいるんですか?」
「基本的には、いらないそうよ。でも、ドラゴンだしたせいで、座長は怒られたみたいよ」
と先輩は、笑って答えた。その話を聞いて、俺は噴水広場でライブをやることを決めた。
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その夜の練習後、
「ライブだけど、噴水広場でやるのはどうかな?」
と聞いたところ
「あの、広いスペースですよね! いいと思います」
とKAZUNORI。
「人が、沢山集まるところらしいし、ワクワクしてきた」
とRYUYAはテンションが上がってる。いつもは、クールなMASAFUMIも、
「路上ライブか、久しぶりだな。楽しみだ」
とやる気だ。
そう、久しぶりの路上ライブ。楽しみだが、でもどこか怖い。きっと生前、路上ライブをしていた時、誰も振り向いてくれなく、誰に歌ってるのかもわからないことを思い出すからだろう。しかも、この世界に来て初めてのライブ以前のようになるのでは、ないかと思い少し怖くなった。
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次の日、バイトに行きいつも通り仕事をこなした。この日は、カノン先輩と帰りの時間が同じで、一緒に変えることになった。
「先輩、明日の昼頃空いてますか?」
「空いてるよ。どこか一緒に行きたいところでもあるの?」
「そういうわけではなく、噴水広場で僕達のライブがあるんです。来てもらえませんか」
別に誰も、見てもらえないから、カノン先輩を誘った訳ではなく。先輩の演技を見て感動したから、そのお礼が少しでもしたい。そういう気持ちから先輩を誘った。
「ライブ? どんな事をやるの?」
「そうですね、吟遊詩人みたいなことをする感じです」
「TAKI君て歌うんだね」
「まぁ」
ちょっと照れくさかった。
「それじゃあ、楽しみにしてるね」
帰り道こっちだからと、先輩は違う道に帰っていった。
ライブ前、最後の通しの練習。完璧だった。
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そして、迎えたライブ当日。
俺たちは、緊張しながらも噴水広場の一角のスペースで、楽器を出して準備を初めた。
ふと、周りを見るとカノン先輩がいて、手を振ってくれたので、振り返した。
そして、俺達は賑わう広場の中で、演奏を始めた。
最初の曲は、やっぱり
『New World』
俺達の歌を聞いてくれた人が、何人か止まって聞いてくれてる。届け、届け俺達の歌。歌い終わって周りを見ると、30人くらいが、周りに立って聞いていてくれた。
その中から、拍手が聞こえた。そして、そのままの流れで、一呼吸置いて次の歌を歌う。次の曲は、
『DASH』
これは、結成五年目の記念で作った歌だ。俺達のこれからも頑張っていつか人気バンドになりたいという願いを込めて作った。
「もっと、もっと走って行こうよ、どんなに苦しいことがあったとしても」
熱い。俺のことを見てる人のために、もっと声を届けよう。メンバーの音も俺と考えてる事は、同じだと伝えてくれてる。そのおかげで、周りで聞いてくれてる人も少しずつ増えてきてる気がする。
2曲目を歌い終わると俺は、もう汗だくで、ヘトヘトだった。でも、最後の歌を歌いたくて仕方なくて、気持ちがドキドキして、最高の気分だった。そして、最後の歌を歌い始める。
この歌は、この世界にきて、どうなりたいかという気持ちを込めた。タイトルは、
『Re:START』
気持ちが昂る。体も心もただひたすらに熱い。メンバーの音も熱いのがわかる。気持ちよくてしかたない。
「俺たちの、明日は無限大だ」
前言撤回、さっきの最高の気分ていうのは、嘘だ。今が最高で、最高でしかたない。そして周りからは、たくさんの拍手。
「ライブを見てくださった皆さん。ありがとうございます。俺たちは、Blow of satisfactionというバンドを組んでまして、ロックミュージックというのを演奏してます。これからもちょくちょくライブしていくんで、よろしくお願いします」
こんな感じでしめたら、ほとんどの人がキョトンとしてた。当たり前だ、知らない単語ばかりなんだから。ということで、最終的に俺達は専門用語を1つ1つ解説していった。その後は、意外とよかったよと言ってくれる人が多くてよかった。
その後、片付けてると、
「TAKI君見てたよ」
とカノン先輩が声をかけてくれた。
「先輩、ありがとうございます」
「ロックていうの?よく分からないけど、とりあえず
かっこよかったよ!」
「ありがとうございます」
「もしまた、ライブていうの?やるんだったら言ってね、また行きたいから!」
「本当ですか! 絶対誘います!」
「それじゃあ、期待してるね」
とカノン先輩は、小悪魔的に微笑んだ。
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片付けが終わった後、俺たちは『ゴキゲン亭』でライブ成功の祝杯を挙げて、俺たちのファーストライブは大成功で幕を閉じた。
土曜日には、3話上げれるようにしたいです




