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大人たちの黒いやり取り1

フェルの職業を付け加えました。(5を参照)

「ですからフェルディナンド様を教会で教育したいのです」


「お断りする」


「なぜです、神子様は神の参る場所すなわち教会で育てられるのがふさわしい」


「あの子は私の息子なんだ。帰ってくれ」


「ですが・・・「連れて行け」


「神の名をもとに・・・・・」


何か喚いているがあれで聖職者とは嘆かわしい。教会なんかで育てられるとろくな子供にならないだろう。しかも教会には碌な噂がない平民の治癒魔法が使える子を教育して育てているらしいがその子供たちには表情もなく教会上層部の言いなりだった。神子だから教会渡せと?自分の子供をあんなめには絶対に合わせるものか。
















「ベルウィージュ。我が娘とそなたの息子を婚約者にしないか?」


「どういう意味ですか陛下?」


「そのままじゃよ。神子と聖女の婚約だ。あの狸どもも反論できないだろうし聖女だから2番目の王女なのだからと言って差し出せという教会一派も抑えられる。良いことずくめではないか?」


なるほど 神の寵児同士の婚約。教会も大臣どもも黙らせることができるし、カルリオン家は王女を家に迎えることができる一石二鳥だな。


「その婚約お受けいたします陛下」


「有難い。あのままだとアリスが連れ去られるところだった」


「それは私たちもです。今度の王宮でのパーティーの時に嫡男と婚約を同時に発表します」


「そうか。それよりもこの話し方辞めないか?どうも落ち着かん」


「不敬に当たりますから」


こいつとこの調子になると一晩酒盛りだ。早く帰って倒れたフェルの様子を確認したい。


「つまらん。いいじゃんか」


「あっそろそろ面会時間が終わりますので失礼します」


「ちょっと待ってや。おいそっちのほうが不敬だそ」


知らね。
















「神子と聖女の誘拐を依頼したい」


「どういう意味です大司教」


「そのままだ。あの二人がいたら教会の力が高まる」


「ですが・・・・」


「反論は受け付けん。どちらか一人でもいい攫え」



まったくもってイライラする。神子は神の寵児だ。なのに何故こちらに渡さない。無能な公爵の元に置いていても真の力を発揮できるわけがない。聖女もだ。無能な王めお前のようなやかたらがいるから神の加護を得るものが少ないのだ。まったくもってふざけている。教会を馬鹿にしているのか?神子・聖女・治癒師・僧侶などそういった職業やまた治癒魔法の才に恵まれたものは教会のものなのだ。なのに何故手元に置こうとする?その力は神のものなのだから教会が使ってやらなければならないというのに。またっく持って忌々しい。あやつ失敗したらただじゃ置かないからな。


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