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『破壊神の眷属は、一応私たち、精霊で、太刀打ちできないように、神を中に入れているようです。なので、もう一つの不味い事をどうにかしないと、眷属を、追い出すことは、出来ないでしょう』
そういえば、まだあったんだ……。
「もう一つとは?」
『神子様へ、創造神様から、課題を送られたのです』
なんか、ヤバそうな気配しかしない。創造神様って、俺の事を快く思っていない、神様だったはず。
「課題とは?」
いやな予感しかしない。
『古代文明を滅亡させて、創造神様の怒りにふれ神格を取り上げられ、妖精落ちした、盗賊の元女神ロキを、御せ、という課題です』
……どこから突っ込もうかな?
「古代文明とはなんだ?」
まず、は最初から突っ込もう。
『古代文明とは、今よりも、遥かに優れた文明だったのですが、そのロキが、古代文明時代の権力者を、様々な手段を使って、疑心暗鬼にさせ、戦争を引き起こし、古代文明は、滅び去りました。古代文明の魔法は、古代魔法と呼ばれ、失われた技術。古代文明の道具は、その時代、子供のお小遣いで買えたようなものが、貴族の年収レベルで、取引されています』
へぇ。ゲームの中では、出てきたかな?……覚えてないな。
「なるほど。妖精落ちとは?」
そっちも気になる。
『妖精落ちとは、神石の管理を怠ったり、悪用したりして、人間世界に、大きな災害を引き起こした神が、悠久の時を、絶対弱者である妖精となって、過ごすという神界最大の罰です。人間の世界で言うと、死刑ですね』
死刑レベルの神じゃなかった、元神を俺に押し付けるの?創造神様は。どんな鬼畜プレイだよ。
「その神を、3歳児が御すことなど、不可能だと思うが?」
『はい、なので、このように封印されています』




