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『2番目に不味い事は、神子様の母上様が、邪心の眷属に取りつかれている事ですね』


……え?


「もう一度言ってくれ」


『神子様の母上様が、破壊神の眷属に取りつかれています』


え?


「どういう意味だ?」


『説明したら、すごく長くなりますが、よろしいでしょうか?』


「よろしく頼む」


この際、どんなに長くてもいい。


『まず、神子様のお立場からお話しなくてはなりません。ジエイド、スピネル、エン。あなた方には、聞かせられないことなので、聞こえないところまで行って下さい』


『『『わかりました』』』


3人?ふわりとどこかへ消えた。


『それでは、精霊神様に、許可が出たところまで、お話いたします』


「頼む」


『まず、前回この島に来た時に、ポローニアが、神子様の魅了の力にやられて、ぽっろと口を滑らせてしまったこと、覚えていますか?』


「神々は、神石の能力を具現化する装置であるという話か?それより気になるのだが神子の魅了の力とはなんだ?」


前回ちらっと言ってたけど、聞きそびれた奴。


『神子様の魅了の力とは、神子様には、精霊神様からの、精霊との高親和性という加護をもらています。それは、人間の言葉に、神界の言葉を便宜的に訳したものであるだけであって、本質的には、精霊神と同質の神力を持たせ、精霊の魔力と高親和性と癒しの力を持つ故に、精霊の好意的感情の増幅させるという加護です。ポローニアが、神子様に魅了されたのは、長くなるから省略しますが、体である、精霊樹が傷つけられているせいで、魔力がかなり弱まっていまして、そのせいで、神子様の神力に、通常よりもかなり癒され、好意的感情がかなり増幅してしてしまったのです』


なるほど……ってことは、あの水晶は、神界からの言葉を、便宜的に翻訳する機械ってこと?


「あの水晶は何だ?」


『あれの事は、次の不味い事の時にお話しします』


「わかった」


というか、次のまずことってなんだろ?お母様が、破壊神の眷属に取りつかれえいることが2番目ってことは、一番目のやばさが怖い。


『話を戻します。神々は、神石の能力を具現化する装置であるという話です』


「話を中断してすまなかった」


好奇心に身を任せるのは、ダメだね。


『はい、神々は、神石の能力を具現化する装置であるということは、本当です。この世界の創世神話についてはご存知ですか?』


ゲームの中でちょろっと出てきたから。


「少しだけなら。

 

 この世界は、3人の神から始まり、創造神によって、世界が作られ、自然が作られ、生き物が作られた。精霊神によって、整えられた。破壊神によって、この世の理が整備された。


 ただ、この世界は、3人の神で管理するのは大きすぎた。なので、様々な神々、その神々の使いである天使、細かい手入れをする精霊を作った。


 この世界は、しばらく平和だった。しかし、少し段々と、少しづつ綻びが生まれた。

 

 人間の、悪しき心だった。その心は行き場をなくし、世界に降り積もった。その降り積もった心から生まれた生物が魔物だ。

 

 人間は、神々に助けを求めた。しかし、神々は、人間の起こしたことなのだから、と突き放した。


 だが、神々たちは、我々を見捨てたわけではなかった。我々に戦う力を与え、魔物たちに、そのおかげ対抗することができた。

 

 神々は、我々を見守っている。神々から与えられて力を悪用せず、世界を救済するために使おうではないか」


世界を救済する戦力を育てるのが、ギャルゲーの舞台の学園。所々あやふやだけど、こんな感じの神話だった。


『人間たちでは、そのように伝わっているのですか!』


大きなグリーンの目を見開いて、アイビリアン様がそういった。精霊たちの間では違うの?


「どういうことだ?」


『人間の間に伝わっている創世神話は、そのように歪められているのですね……。この世界の,真の創世神話について、お話しします。

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