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「キラキラした、町ですね」


門を通った瞬間に、馬車から降りてみると、領地は、どこもかしこも、キラキラしていて、めっちゃ眩しかった。町中をキラキラ彩っているそれが、精霊と似た気配がするのは何でだろう?


「フェルが、見ているのは精霊の赤ちゃんだと思うわ」


「このキラキラたちが、精霊の赤ちゃんなんですか?」


「そうよ、たぶんフェルが見ているキラキラは、精霊子って言われる物質で、精霊を形作っているものらしいの。本当かどうかはわからないけどね」


「お母様、その説は正解です。このキラキラ、精霊と似た気配がします」


精霊子っていうんだ。でも、この小さいキラキラが、どうやって精霊になるんだろう?


「そうなんだ。精霊の細かい気配が分かるなんて、神子はやっぱりすごいわね」


お母様は、目を細めて、頭をクシャって撫でた。本当、こんないい両親に生まれて、フェルディナンドはなんで、歪んだんだ?


「精霊神様の神子ですから」


「そうね」


フフフって可愛く笑うお母様。本当に、俺を生んで、双子を妊娠してるのか?


「フェル、マリエール、旅が退屈だったのはわかるが、もう一回馬車に乗ってくれ、今から、屋敷に行くからな」


あ、まだここ適当な通り道だった。


「今から、乗るわ」


「わかりました、お父様」


お母様と、手をつないで、馬車に乗る。久々に、お母様と手をつないだ気がする。


「屋敷まで、どれくらいですか?」


「20分くらいだぞ、もうちょっとだからな」


「楽しみです」


エン達のことも、屋敷についたら、呼ぼう。

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